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2023/6/30
 前に「オルタネーター車軸にネオジウム磁石平型を装着したら良かった」と報告したところ、早速お試しした方から「マグネットが飛んでしまった」と複数寄せられた。 「飛んでしまったが車体に吸着していて助かった」という方も数人いました。配慮が足りず、ご迷惑をお掛けしました。パオの場合は大丈夫でしたが、試す場合は強力な両面テープで貼り付ければ飛ぶ確率は下がると思います。 「回転部分や駆動部分に施工すると効果的」という基本は変わらない。ドライブシャフト、プロペラシャフトにパワーラップ装着、更に追加施工する事で体感度はドンドン上昇する。これがMVS施工の醍醐味でもある。  参考になる画像が届いたのでご紹介しよう。  パワーメッシュを市販のステンレスバンドに巻き付けて、プロペラシャフトにドンドン追装着した画像である。  追装着される方は、改善効果向上に魅了され「更に体感度が上がるか」と試される。ただ、具体的に何がどう変わるかと言うことは難しい。車種や施工場所、走行条件、その方の感度や好みで変化するからである。 【パオ号レストア奮闘記】  夜間に使用する機会は少ないが、パオの欠点はヘッドライトが暗い、計基盤照明が暗くて見難いなどがある。ルームミラーも防眩切り替えが無いため、最近の明るいヘッドライトの車に後ろにつかれるとミラーが眩し過ぎる。  また、硬質プラスチックは経年劣化すると少しの衝撃でポロリと破損し易い。その理由は、衝突事故の際に衝撃が加わると破損して落下するような構造になっているためだ。  そこでルームミラーが取り付けられている樹脂製ベースを購入しようと思ったが、すでに廃番で購入出来なかった。  運良くヤフオクで1580円で出ていたので落札、このベースに合いそうな防眩ミラーを探すと、古いセレナPC24型ルームミラーが2400円で出ていたので落札。後は到着してみて、すんなり装着できれば万歳だ。出来るか出来ないかは写真での判断となる。  到着して梱包を解いたら、ボタン電池無しというメモ書きが入っていた。深く考えもしないでミラー裏側にある1本のビスを緩めていた。この時は「電池を交換しなければ」という思いが強かった。  結果的に大失敗で、軸を止めていたビスが無くなったため固定されなくなり内部の金具が脱落、2度と元に戻せなくなってしまった(結果的に壊した)。  ヤフオクを調べると、古いエルグランドのミラーも取付部が同じ形状をしているため部品屋さんに行くと、1個だけ新品の在庫ありということで購入、簡単に装着出来た。  ただ、取付部を隠すカバーが付いて来なかったため、壊したミラーに付属していたカバーを流用した(できた)。
2023/6/15
 前回からの続きで、排気系に施行されるMVSパワーワイヤーの施工方法を説明しよう。  開発・販売してから古いのだが、主にオイル交換で来社されたお客様からの依頼での施行実績が多いアイテムである。  MVSパワーバンドを排気管に施工、パワーメタルを触媒やマフラーに施工された後で更なる改善を望む方から依頼される。その理由は、網線の片側を排気管に取り付ける際にバンド内側に、下の画像(イメージ)のように放熱板を差し込んで締め付けるだけで簡単に装着出来るからだ。その際、放熱板の先を少し曲げておくと脱落を予防できる。  また、ボディ側の取り付け部を探して取り付けて、網線が弛まない任意の位置でバンドで固定するのが理想的な取り付け方法となる。  自動車メーカーも、最近の車では排気管からボディアース線を取り付けた車種が増えてきている。その網線に抱かせるように取り付ける方法もある。  もうひとつの装着方法はアース線の追加施工である。バッテリーマイナス端子からボディ側にアーシング的に装着するのも良い方法。  更には前回紹介したオルタネーター本体に巻き付けるように施工する方法。この方法ならミッションでも他の部分でも同様に巻きつけてみて様子を検証することが出来る。  パワーワイヤーの全長は280mm、380mm、480mm、580mmの4種類を設定。心配な場合は少し長めを購入すれば取り付け出来る。巻きつける場合はスプリング取り付け穴に掛ける方法、タイラップやカラゲ線で連結する方法などがある。 【パオ号レストア奮闘記】  ボディ下側の異音を解決したパオ号だが、荷室の後ろ側からまだ異音が聞こえて来る。異音の発生は、大きな凸凹を通過した際に発生している点は前回のボディ下側からの異音と共通している。  室内側なので、両サイドの内張を剥がして音が出る場所がないか確認するのが定番の対処方法となる。  そこで内張を取り外したまま走行してみると、左側のショックアブソーバー締め付けナット上部付近から出ていると感じたので触って見ると、上部の締め付けナットの締め付けが中途半端だと分かったため増し締めしたら良くなった。  それでも異音がするため調べてゆくと、下側バックドアを開いた際に左右に吊りワイヤーがあり、ボディ側とドア側、合計4箇所の取り付け部分がある。この取り付けボルトとワイヤー側との遊びが大きく、手で触るとガタガタ動き音が出ることが分かった為、ワッシャーを入れて隙間を調整した。  ほとんど異音が解消され喜んであちらこちら走り回っていると、時速60kmを超えた辺りから「ヒュ〜ン」と鳴くような異音が出たり出なかったりすることに気が付いた。コーナーでは出なかったりと、出る条件が定らない。キャンバストップから出ている可能性も高いので隙間テープを左右に貼ってみたが治らず、現在も解決していない。それ程気にならないため様子見だ。
2023/5/31
 前回は、オルタネーター施工で「良い結果が得られたらそこで終わりではなく、さらに次々と追及するのも面白い」という話をした。  今回は排気関係の施工についてご紹介しましょう。レポートを読んでいる方なら「マフラーも効くな〜」とか、「触媒も良い感じだな」と、思った人もいる事でしょう。  排気管の最高温度は、車種や走行条件の違い、測定場所の違いにもよるが、約1200度前後まで高くなる。従ってMVSアイテムの中でも排気関係に施工出来るアイテムは・・・ 1:パワーバンド 2:パワーメッシュ 3:ボルト&ナット(出来ればステン製) 4:パワーメタル 5:パワーワイヤー(排気管側に放熱板装着で劣化防止)  上記5アイテムとなる。  予算さえ許せば、上記アイテムを次々と装着することで、排気の抜けはどんどん向上する。しかし抜け過ぎれば低速トルクが落ち込むため、ボンネットを開けてエンジン側にMVSアイテムを装着することで簡単にバランスを取ることが出来る。  この場合も難しく考えないで適当に装着すれば、何もしないよりは確実に吸気と排気のバランスは取れ易くなる。まずは実行あるのみだ。  ユーザーレポートに大変参考になるレポートが届いているので、改めてここで掲載するので見て頂き参考にして欲しい。 <頂いたレポートはこちら>  マフラー、触媒、排気管にMVSメッシュを折り曲げてバンドで固定する。理想はMVSパワーバンドだが、市販品の安いステンレスバンドにMVSメッシュを折り曲げて装着しても良い。  ポイントは、「下手な施工でも数多く装着すれば当たる」。 【パオ号レストア奮闘記】  車検に行ったところ整備士さんから、「シートが硬い」と言われたが、もうひとつは「ガタピシ色んな異音がする」だった。整備工場の社長さんが「ウチで見ようか?」と言ってきたものの、自分で見るからと断った。  自動車整備で一番難しい整備は異音と振動の修理で、省略して「音振」と呼ぶ。異音が出る場所を特定するまで時間が掛かるため工賃も大きく左右される。原因さえ突き止めれば後処理はさほど難しく無い場合が多い。  パオ号がナンバーが取得できた為、公道を走れるようになった。早速走って確認してみる。確かに室内側と、サスペンションなのかボディ下側からと両方から色々な異音が出ている感じだ。  操縦性や乗り心地、操縦安定性も含めブレーキ制動力、異音や振動などはナンバーを取得して路面状況の異なる道路を走行してみないと分からない。だからナンバーを取得して走り回って確認、原因追求、対策または修理して最終仕上げを行うことになる。  まず、カーリフトで持ち上げてボディ下側を仔細に調べてゆくと、「見つけた!!」。  ブレーキチューブを固定している硬質プラスチックの樹脂クリップが、1箇所が破損、2箇所が紛失している。そのため左側から右側に繋がっているブレーキチューブが大きく動き、ガソリンタンクに干渉して大きな音が出ていることが直ぐに見つかった。  整備は旧工場の車庫で行っていたため、ガレージジャッキで持ち上げて馬を掛けての作業だったため見過ごしてしまった。この状態でよく車検が受かったなと思ったが、車検でも他に点検事項が沢山ある為見過ごされたようだ。  原因さえ分かれば解決は意外と簡単である。幸いにも純正部品が購入出来たのでパチン、パチンと樹脂クリップを嵌め込み、チューブを押し込んで固定、下回りからの大きな異音は解消された。  それでも完全に解消した訳ではなく、まだまだ賑やかな異音が聞こえてくる。ひとつひとつをつぶしてゆけば快適な走りが待っている。
2023/5/15
 ネット受注のメールに関するお知らせです。  主にGmailで、メールサービス側のセキリティ強化のため、こちらからの返信メールが届かない事例が増えてご迷惑をお掛けしております。  現在対応のための手続き中で、数日中には解決の見込みです。それまで、こちらからの返信メールに遅延が生じる恐れがありますが、どうかご理解のほどよろしくお願い申し上げます。 【05/18】こちらの対応が完了し解決いたしました。ご迷惑をおかけしましたこと、誠にお詫び申し上げます。  前回はMVSネオジム磁石をオルタネーター軸のセンターに吸着させる施行法を紹介した。  早速試した方から報告が寄せられた。 「結果としては中高速が軽やかに走るようになったが、走行中に異音がして飛んでしまい、急に回転が重くなり効果が確認出来た。飛んだマグネットは幸いにもボディに吸着していて助かった」という話であった。  今回は更に応用編をご紹介しよう。効果があることは確認出来たので、他のMVSアイテムの施工を考える。回転部分なので軽い物、円形の物が適している。パワーメダルはすでに販売が終了しているが円形なので最適と言える。  回転部分への施工は効果的なので、ドライブシャフトへのパワーラップ施工に関しても片側1本施工に追加して2本にするのも効果的。但し、転がりが良過ぎてブレーキに負担が掛かるため、合わせてD1&D2&MVS追加施工を推奨します。  その理由は、最高の施工は感覚的にスピード感が減少する為、いつの間にか速度が上がってしまい確かな制動力を要求される為です。  軽いアイテムとなればパワーアルミテープを5ミリ幅に切り、画像のようにプーリーに沿って貼り付ける。締め付けナット面にも貼り付けてみた。万が一、飛んだとしてもリスクも無く損失額も微々たるものだ。また、ホイール用を貼り付けてみるのも良い。このように応用は沢山あるので気楽に試してみよう。  オルタネーター施工が効いたら、更にオルタネーター施工を攻めてみる。画像の参考例のように本体にMVSワイヤーを巻き付ける方法や(【5/31】MVSワイヤーがMVSメッシュになっていたのを修正)、B端子(通常は赤色の絶縁キャップが被せてある)の余ったネジ山に(6ミリサイズが多い)ここにMVSパワーナット(ステンレスまたは鉄製)を付けるだけ。パオ号は残念ながら5ミリサイズで施工できなかった。 【パオ号フルレストア奮闘記】  車検持ち込みで、往復で約40km走行した整備士が第一声で言ったのは「シートが固い」だった。  シート表布貼り替え時に紹介したように、純正パオのシートは柔らかいウレタン製で、お尻が落ち込む欠点を持っていた。また表布は織り込みタイプで柔軟性に富んでいたが荒い繊維の隙間に汚れが溜まりやすいという欠点があった。  そこでしっかりした座り心地のシートに改造すべく、5ミリゴムマットを座面に入れたり裏面を荷造り平紐で締めあげたりと硬くすることを心掛けた。  そうしてナンバーが付いたパオ号を喜び勇んで運転してみると「固いのと尻の座りが悪い」と感じた。本来が飛ばすタイプの車では無く、のんびりゆったりと乗る車ではあるけれど、足回りをKAYABAに変えて12インチから13インチに変え、MVSでボディからエンジン、足回りまで施工している関係で、それなりにコーナーを攻められる車になっていた。  元々のパオのシート形状はスポーツカーのシート形状とは真逆な平面タイプ。それでも柔らかく沈み込むシートだったのでお尻は安定していたが、硬くしたため余計にお尻が座らない。  もう一度分解してゴムマットを取り外してやり直す方法もあるが、何だかんだで結構な手間が掛かる。折角、車検を取ったので早く走り回りたいと、今回は簡単な方法で対策することにした。  オートバックスに行くと、画像のような両端が少しだけ盛り上がった低反発ウレタンタイプのシートマットが1400円ほどで売っていたため、即効で助手席側と合わせて2枚購入した。  結果は大正解で、コーナーでお尻が安定して座り心地も良くなった。  このマットの優れているポイントは、両端が盛り上がっている事と、マットの後端にズレ防止のヒレが付いていて、後端をシート隙間に押し込むことでズレを最小限に抑制してくれる点にある。  横方向にも留める紐が付いていれば最高であるが、将来的に自分で取り付ける予定である。
2023/4/30
 MVSのお試しで、パオ号のオルタネーターの車軸中心部分にネオジム磁石平型をポンと付けて走ってみた。  すると、中高速回転数の伸びが良く気持ち良く感じた。  ただし回転部分への施工はあくまで自己責任でお願い致します。一応数100km走行して脱落していないかチェックしてみたが無事だった。  考察してみれば・・・ 1:回転軸の中心部であるため遠心力の影響を受けにくい。 2:本体が小型で円形で重量が軽いためブレが発生しにくい。 3:ネオジム磁石の吸着力が強い。  などが考えられる。  しかし、長期間に渡って高温に晒されると磁力は低下していくために、何ヶ月持つか、何年持つか、車種により差も大きく出るため今後の試験を待たなくてはならない。  私は、レース時代でもライバルに勝つため、ライバルが考えつかない幾つかの新トライを重ねていた。勿論、僅かではあるがリスクを伴う場合もある。万が一、ネオジム磁石が飛んだとしたら、磁力で金属部分に吸着するか、何処かに飛んでしまうか、宝くじの確率と近いがプーリーとベルトの間に挟まって最悪はベルトが切れてしまうことなどが考えられる。  オルタネーターのみでも効果を感じたので、他の回転部分、ウォーターポンプ、パワステポンプ、エアコンコンプレッサー、アイドラプーリーなども同様に軸中心部に装着してテストしてみる価値はある。最大のポイントは軸の中心となる。  あくまでも自己責任でお試し下さい。 【パオ号レストア奮闘記】  いよいよ車検取得完了して整備代金支払いとなった。  代金内訳を掲載すると・・・前回仮ナンバー取得する際に先に、 ○自賠責保険25ヶ月 20160円  今回は・・・ ○重量税         25200円 ○車検印紙代       2100円 ○ナンバープレート代   1450円 ○自動車税11/21~3/31  11300円 ○車検整備代金      45000円 合計金額        105210円  上記金額で目に付くのは重量税の金額である。重量1トン未満の割に高いなと思った。またユーザー車検で取れば整備代金45000円は無くなり、予備車検代金3500円前後と代書屋さん代金で済む為、合計金額は66000円前後で済む。  新しい車の車検でも10万円前後は掛かってしまうため妥当な金額だと思った。これで晴れて2年間走りを楽しむことが出来る。やっぱり自動車は車庫で眠っているのでは無く自由に走り回れてこそメリットを発揮する。  今回は希望ナンバーを依頼しなかった。希望すれば形式のPK10から取れば10となる所である。  車検に出した時の走行距離は97178km。車検完了して受け取った時の走行距離97240kmであった。
2023/4/15
 お待たせしているPTブロック再販分の完成予定は今月22日頃と決まりました。  ミッションやエンジン本体、デフやトランスファーなど大きな構造体にPTブロックは最適なアイテムと言えます。パワーシートやアルミテープも強力ですが、質量が大きな構造体には同様に質量の大きなPTブロック施工が欠かせません。  MVSのような製品は、どう使用してよいか分からない方も多いかもしれません。今回は改めて基礎的な使用方法を紹介しましょう。 エンジン編 ○最初はあまり深く考えなくても、簡単に装着できるアイテムを購入してポンと仮付けして、直ぐに走行して違いを見てみる。  本当はエンジンの何処を改善したいかなのだが、まずは効果を確かめてみよう。最初に用意したいアイテムはネオジム磁石の平タイプ2個と、アルミテープ(黒でも銀のどちらでもOK)1枚と、ラジエターホース用(現在はアルミのみ)1個である。  最初にバッテリーマイナスターミナルとプラスターミナルの取り付けボルトにポンと、磁石を取り付ける(外車はステンレス製ボルトで装着できない車種が多い)。  次にアルミテープを2cm幅に切る(すると5cm×2cmの物が10枚分出来る)。養生テープ(通常は緑色したテープ)を購入して養生テープで仮止めする。裏紙は、場所を決定後に剥がして本貼りするため剥がさないで装着する。  仮貼りは、最初は1枚から貼るよりも、ヒューズBOXの蓋(裏側でも表側のどちらでも良い)に2枚、吸気ダクトに1枚、エアークリーナ本体に2枚、スロットルセンサー本体に1枚、古い車であればイグニッションコイルに1枚〜2枚、という具合でベタベタ10枚貼って走ってみよう。  オッ!「アクセルが軽い」「トルクがアップした」など、何か改善効果を確かめたら本貼りするが、本貼りしたら剥がすのが大変なので、装着場所を適当に移動して違いを検証してみる。  明らかにAよりBの位置が良いと分かったら裏紙を剥がして貼り付ける。色々と試行錯誤でやっていると「こんな所で効くのかな」と、適当に仮貼りした所が効いたりする。だから奥が深くやめられない。  ラジエターホース用アルミにしても・・ 1:アッパーホース 2:ロアーホース 3:アッパーとロアーの両方に 4:アッパーホースのラジエター側、ホース真ん中、エンジン側の3箇所試す。 5:アッパーホースに2個装着  と、これだけ追求できる。  違いの分かる人ほど、追求しないと勿体無い。 【パオ号レストア奮闘記】  いよいよ待ちに待った車検取得が近づいた。整備工場持ち込みや車検場持ち込みのため、仮ナンバー取得から始める。  先に自賠責保険に25ヶ月間で、費用は20610円、ナンバーが無くても抹消登録書記載の車体番号があれば大丈夫。仮ナンバー申請について大井町役場に聞いたら、管轄は隣町の松田町と答えが帰ってきた。  必要な書類は、役場に行って仮ナンバーを申請する書類に必要事項を記入して窓口に提出するだけだが、本人確認のため免許証提示、自賠責保険書を提示して750円の手数料を支払う。  申請書類には、仮ナンバーで何処から何処まで運航するかを記載しなければならない。だから、自由に何処を走り回っても良いとは限らない。日数に付いては、1日祭日を挟んでいたため、念のため5日間申請したら許可された。その場で仮ナンバーを受け取り、いよいよ車検が取れると歓びが湧いてきた。  会社に持ち帰り、パオ号に仮ナンバーを取り付けた。長かった1年2ヶ月間の苦闘や完成した時の喜びが込み上げてくる。やっぱり車はナンバーが付いてこそだと実感した。  最後のチェックはスモール、ヘッドライト、方向指示器、ハザードランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ナンバー灯などの灯火類の点検。ワイパー作動、ウィンドウォッシャー作動、ホーンの作動点検を済ませる。  土日は整備工場が定休日のため休み明けを待って整備工場に車を持ち込む。会社から2kmほどと距離が近い為、ドライブを楽しむ距離では無い。仮ナンバーは基本的に車検場までの移動だけに利用できる仮ナンバーで、あちらこちら走るのは違法となるため、ここは我慢してナンバー取得するまで待たなくてはならない。  整備工場に到着して、税金関係の前金4万円を支払う。あとは車検取得の連絡を待つのみである。待つ間、不安と期待が交差する。問題はヘッドライトの光軸だけだと予測している。  すると車検担当の整備士から「エンジンが3気筒だよ」と携帯に連絡が入り慌てて確認のため整備工場に確認にゆく。確認すると問題は無いことが分かった。少しだけアイドリングが上下動するため勘違いしたのかもしれない。  持ち込んだ翌日に平塚車検場まで行く為、ナンバーが付いて整備工場に帰ってきたのが午後遅く。請求書のまとめがあるのと翌日が祭日のため翌々日に取りに行くことにした。  実際は数日遅れて車検が無事に終わったと連絡が入った。いよいよナンバーが取れて、晴れて公道を走れる。ジワジワと実感が湧いてくる。
2023/3/31
 お手軽施工セットの名称を下記のように変更致します。 ○お手軽施工セット(A) ○お手軽施工セット・プラス(B) ()内が旧名称。わかりやすい名称になり、プラスは名前の通り内容量が多くなっています。  今回はMVS施工方法についてアドバイス致します。 「何処に何を施工すれば良いのでしょうか?」という質問から始まります。  答えは、愛車の欠点と感じている部分、例えば「もっとアクセルペダルの反応を良くしたい」とか「乗り心地を改善したい」とか「操縦性を改善したい」とか、その改善目的によって施工場所や施工アイテムが変わってきます。  一番難しいのは「燃費を良くしたい」という希望です。  燃費に関しては、寒い冬季の暖房、暑い夏のエアコン使用、渋滞、登坂路、その他の種々の条件により大きく変化するため詳細に統計を取らないと改善率は分かりません。  色々と悩みながら施工を繰り返していくと、自然と燃費も向上して来るというのが答えです。  最近分かってきたことは・・・ ○樹脂部品にも凄く効く。 ○アルミテープを横方向に5ミリ幅×50ミリまたは縦方向に5ミリ幅×200ミリに切った物をボディ、足回り、樹脂部品に貼ることで大きな改善が期待出来る。  電気自動車やHVはモーターケースにPTブロック施工が効果的である。エンジン車はMT&AT&CVTケース、シリンダーブロックやシリンダーヘッドにPTブロック施工が効果的。これにプラスしてドライブシャフトにパワーラップを片側2本、合計2SET装着、ホイールにホイール用を施工、これらの相乗効果で気持ちいい走りが出来る。  最初はバッテリー端子にネオジム磁石平型、ラジエターホースにアルミ装着、アクセルセンサーとスロットセンサーにパワーシートまたはパワープレート装着、イグニッションコイルにパワープレート装着、吸排気管にパワーバンド&パワーメタル(触媒&マフラー)、網線またはメッシュ追加で、どんどん改善してゆく。  何処までやるかは人により大きく異なる。すぐに満足する方、ある程度追求する方・・・改善を楽しみに施工を続ける方には、こんな凄い物を知らない人が可哀そうと言ってくれる方もいる。  フレームがあるジムニーなどは、私でも経験が無い為、理想的な施工方法は分からなかったが、非常に参考になるレポートが届きました。是非、見て参考にして下さい。 <頂いたレポートはこちら>  ジムニーは、惚れ込んで長年に渡り使用する車ですが、魅力もある反面、細かな不満点もある車です。  ジムニーに限らず、いただいた沢山のレポートをそのまま掲載していますので施工に迷った際は、じっくり読んで頂くと、何処に何を施工すれば良いのかが見えてきます。 (04/02追記) 4月1日からリニューアルし従来よりお求めやすい価格になった、新・基本セットの画像を掲載します。 ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ステンレス製パワーボルト 6×15 1個 ○ステンレス製パワーナット 6mm 1個 ○ネオジム磁石摘み無し 直径12mm×厚さ5mm 2個 ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ステンレス製パワーボルト 6×15 1個 ○鉄製パワーナット 6mm 1個 ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ネオジム磁石摘み無し 直径12mm×厚さ5mm 1個 掲載が遅れましたことお詫び申し上げます(ウェブ担当者)。 【パオ号レストア奮闘記】  早くも車検取得から4ヶ月が過ぎノントラブルで2000km走行しました。  前回までで、ほぼレストア作業は終了して、車検取得準備として、細かな修正や調整を実施しました。 ○最初は純正品のヘッドライトバルブをPHILIPSのLEDに交換しましたが、ネット検索すると車検で不合格になるケースも多いと分かり、今回は再車検なので欧州車対応スーパークリア・車検対応と謳ったハロゲンバルブで受けることにした。  新品ヘッドライトが購入できたため、そのままでも受かると思うが、純正品が暗かったという記憶があり、少しでも明るいバルブにしたかった。 ○トーイン調整  車検で見るポイントはヘッドライトの光量と光軸、それにトーインと速度計の狂い、灯火類の点灯、オイル漏れ水漏れ排気漏れ、ブレーキ&サイドブレーキの効き、方向機、ワイパー&ウオッシャーの作動、排気ガスなどである。メジャーで測定してトーイン3ミリに調整する。ここは狂っていても予備車検で測定して狂っていれば業者が調整してくれる。 ○ハンドル交換 センター出し、ホーンボタン取付。  兄弟車のフィガロのハンドルをヤフオクで約1万円で購入。迷う点として、ホーンボタンをパチンと押してはめ込むが、取り外す際に脆くなり割れてしまう。  走行しないと真のハンドルセンターは出にくいが、車検ではホーンが鳴らないと受からない為、ある程度センター出しをしてフィガロのハンドルにした。パオとの大きな違いは、パオの2本スポークに対して3本スポークになる。見た目も中央にメッキ部分があり少し豪華に感じる。 ○アイドリング調整  エンジンを始動して水温が温まりアイドリング回転数が落ちて来るまで、現代の車と違って多少時間が掛かる。冬季の場合は約10分ほど掛かる。水温計の針が少し上昇すると、やっと回転数も落ちてくる。COを測定していないので車検では測定して基準値を上回っていれば調整する。そこで、このくらいという長年の経験値で調整する。  一応機械式キャブレターながら電気式でもある為、長時間経過すると微妙にアイドリング回転数が上下する。ここはハンチング(単時間で上下する現象)とは異なり、ある程度の時間で行われる。 ○書類準備  いよいよ車検。自分でユーザー車検に行こうと思っていたが、長年懇意にしている整備工場にお願いすることにした。  真っ先に用意する書類は車庫証明となる。ナンバーが無いため仮ナンバーが必要となる。次回は仮ナンバー申請の話をしよう。
2023/3/15
 前回お知らせしたパワープレートが入荷したため、MVS処理中です。完成予定は3月末。再販は4月1日からとなります。  パワープレートはPTブロック、ラジエターホース・アルミ、エアコン用アルミ等にも使用しているため、今後の販売も継続出来ます。また基本セット特選にも使用しているため、他の中身も変更を加え、〈【新】基本セット〉として4月1日から販売開始致します。 【新】基本セット・特選 ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ステンレス製パワーボルト 6×15 1個 ○ステンレス製パワーナット 6mm 1個 ○ネオジム磁石摘み無し 直径12mm×厚さ5mm 2個 28314円→26400円(税込) 【新】基本セット・STD ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ネオジム磁石摘み無し 直径12mm×厚さ5mm 1個 22770円→20900円(税込) 【新】基本セット・アース ○ラジエターホース用アルミ 45-RHA 1個 ○パワープレート(41-PP0.5) 4枚 ○ステンレス製パワーボルト 6×15 1個 ○鉄製パワーナット 6mm 1個 23650円→22000円(税込)  従来の製品よりも、定価も割引価格も割安になりお求め易くなっています。  組み合わせが従来製品と異なっていますので、その点はご注意願います。  また【新】基本セットの発売により、従来のセットの販売は終了致します。画像は次回、アップ致します。 【パオ号レストア奮闘記】  右側ドアのルームランプスイッチゴムカバーが破損していたため、注文しようとしたが、廃番だった。部品屋さんの日産車部品カタログ画面で、形状の似た部品を取り寄せてみたら(部品屋さんで色々と探したため車種は忘れた)ピッタリ一致して無事に交換出来た。  こちらはまだ破損していないものの、汚れが落ちにくいため、新品部品が買える内にルームランプレンズを購入して交換した。同時に手持ちのLEDバルブに交換を実施。  右ドアストップが効かなくて急に勢いよく閉まって危険なため、右側ドアチェックリンクを交換しようとしたら廃番だった。そこでネット検索するとR34スカイラインの部品を改造すると代用できることが判明。速攻で注文。  届いた部品は全長が約3cmほど長く、金属部分が樹脂で覆われているため太かった。  そこで3cmほど切断し樹脂をサンダーで削りピンを差し込む穴を開けた。ドア側取り付け部分は改造しないで取り付けできた。  左右ドアボディ側ドアキャッチは、ドア側ロックが掛かる部分の樹脂部品が脆くなり欠損しているため、交換することにした。  キャッチも取り付けボルトも純正品が入手出来て助かった。予想以上に純正品が購入できることに驚きと感謝の気持ちが湧いてくる。  ドア側キャッチも一度取り外し、真っ黒に汚れていた全体を洗浄し、給油して元に戻した。これでドア開閉、ロックもスムーズに行えるようになった。
2023/2/28
 最終のPTブロックはアッと言う間に残り3SETと少なくなってしまいました。  1月の藤沢の部屋で説明したように、PTブロックに嵌め込んでいるパワープレートの在庫がゼロとなった。  パワープレートは単品でも販売していたが、ラジエター用アルミ、エアコン用アルミにも貼り付けている。こちらも在庫が数個となってしまった。  悩んだ末にPTブロックを再製作することにしました。パワープレートの製造先は台湾なので、円安の影響で前回の注文より25%値上がりしています。1月末まで春節なので2月初めに見積もりが来て注文となりましたが、入荷は3月末から4月になりそうです。  従って、納入されてからMVS処理すると、完成は早くても4月〜5月頃と予想している。パワープレートが入荷したらPTブロックも製作出来るようになるため、慌ててまとめ買いしなくても大丈夫です。  パワープレート完成の予定が立ちましたらまたお知らせいたしますが、出来るだけ前回価格のままで再販する予定です。  パワープレート単品はブレーキキャリパーやダイレクトイグニッション上部、ドアキャッチ周辺などエンジンからボディまで幅広く使用出来るのと、カーボン調で見た目も良くアルミ材質のため耐久性にも優れています。サイズ的にもちょうど良いサイズ感で、装着も両面テープで貼り付けるだけと手軽です。 【パオ号レストア奮闘記】  車検取得後 現在1860km無事に走行を楽しんでいます。細かい部分では改善や修正、問題点など、レストア奮闘記が終了次第にご紹介いたします。  ミッション脱着は大作業で作業優先のため写真撮影は難しく、詳細は撮影出来ていませんが、ポイント部分は記録しましたので文章と合わせて見て下さい。  忘れがちなのが、クラッチのダイヤフラムを押し付けるレリーズベアリングの交換である。クラッチペダルを長く踏みこむ癖のある方ほど、クラッチを踏んでいると異音が発生し易い。レリーズベアリングが前後に動く部分にはX1グリスを塗布しておいた。  ミッション後端のマウントのみ、純正部品が入手できたので同時に交換した。  アマチュアの方なら、ガレージジャッキで車を持ち上げリジットトラックで支えてミッション降ろしとなるが、FFミッションは大きく重くて、メンドラ先端部の無いパオはかなり大変な作業となる。  無事にミッションが搭載出来て、先に公開したドライブシャフト交換、ハブアッセンブリー取り付ける。ハブは先にベアリング交換を実施済みなのでワンタッチ交換と素早く行えた。ドライブシャフトは前に説明したようにブーツ交換が少し大変だったが、元社員が特殊工具を持っていて分解の経験者だったため、比較的スムーズに行えた。  右側ドライブシャフトのホイール側ブーツ交換は、1月15日掲載した画像のようにスプライン部を特殊工具で引き離さないとブーツの細い部分が邪魔をする。  また、ミッション側ブーツは部品が設定されていないためブーツを留めているバンドを壊さないように取り外し、ブーツを裏返しにめくって中の古いグリスを拭き取ってからX1グリスを充填し、ブーツをバンドで固定した。元々、ミッション側はそれほど曲がらないため、ブーツが切れることはほぼ見受けない。  ミッションオイルはギヤII轟=2,9リットルを入れたので使い込むうちに吸い込まれるようなシフトチェンジが期待できる。その理由は、痛んだシンクロ部分がX1配合成分によって次第に修復されるため、シンクロ同調作用が高まるためである。
2023/2/15
 今年2弾目の新製品発売のお知らせです。  と、言っても売れ筋商品を組み合わせて特別割引価格にてご提供する商品となります。 名称は【お手軽施工セットA】    【お手軽施工セットB】  違いは、数量とパワーアルミテープの色の組み合わせの違いです。  内容は下記の通りです。 ・Aセット 1:59-パワーアルミテープ銀 2枚       3300円×2=6600円 2:40-パワーシートLサイズ 2枚       2090円×2枚=4180円 3:40-パワーシートSサイズ 2枚       1100円×2枚=2200円 4:8-16T-ネオジム磁石摘み付き 2個       2750円×2個=5500円 5:12-NM-ネオジム磁石・直径12ミリ×厚さ5ミリ 2個       2200円×2個=4400円 合計金額      22880円(税込) 特別割引価格    20900円(税込)  バラバラに購入するよりも1980円もお得です。 ・Bセット 1:59-パワーアルミテープ銀 2枚  59-パワーアルミテープ黒 1枚       3300円×3=9900円 2:40-パワーシートLサイズ 2枚       2090円×2枚=4180円 3:40-パワーシートSサイズ 2枚       1100円×2枚=2200円 4:8-16T-ネオジム磁石摘み付き 4個       2750円×4個=11000円 5:12-NM-ネオジム磁石・直径12ミリ×厚さ5ミリ 4個        2200円×4個=8800円 合計金額      36080円(税込) 特別割引価格    33000円(税込)  バラバラに購入するよりも3080円もお得です。 1:パワーアルミテープはボディからエンジン各部、ステアリングコラムなど手軽に貼れますので、効果を体感してみてください。 2:パワーシートLサイズはエンジン各部やサスペンション、オーディオ関係、ブレーキ関係に最適です。  最近の車は電子制御でアクセルを制御しているため吸気管スロットル部の制御部に1枚貼り付け、アクセルペダル上側のセンサー部品に1枚貼り付けると良いです。  半分に切ってキャリパーの割れ目の上側と下側に貼ってもブレーキ剛性感が高まります。またマスターシリンダーに貼ることで更に効き味が改善されます。 3:上記Lサイズと使い方は同じです。パワーシートSサイズはアクセルセンサーやダイレクトイグニッションコイル、キャリパーなど幅広く施工できます。 4:摘み付きネオジム磁石はワンタッチでボディ剛性向上を追求するのに最適です。数が多いほど当然ながら改善効果も高まります。摘み付きは移動も簡単、少しの違いで体感が変わるためベストセッテイングが見つけやすくなります。 5:ネオジム磁石平型は、ボディやバッテリー端子など、パチンと吸着させて違いを体感するのに適しています。またエンジン各部やサスペンション取り付けボルトの頭部にポンと吸着して、直ぐに違いを体感するのに適しています。  1セットでも効果は得られますが、追加することで更なる改善が期待できますので、予算の許す方はBセットの方がお得です。無理のない範囲で徐々に追加してゆく楽しみが待っています。 【パオ号レストア奮闘記】  エンジンを吊り上げる方法は下記の3種類。 1:チェーンブロックで吊り上げる。 2:タワーバー同様にストラット部両側に丈夫なバーを渡し、エンジンを吊る。 3:カーリフトで車を持ち上げた後でエンジン保持スタンド(高さ調整可能な太いパイプ)。  幸いなことに会社にはカーリフトがあり、高くリフトアップして立ったままで作業できるため、安全で作業効率も優れる。  エンジン保持は上記3の方法で保持する。  手伝ってくれる青木社長と都合の良い日を調整して決定、準備も整ったため遂にミッション降ろしに着手する。さあ、いよいよミッション降ろし。業務のオイル交換作業に支障が無いように定休日に行うことにした。  定休日前日にリフトアップしない状態で私が先にボンネットを取り外し、バッテリー端子取り外し、スピードメーターケーブル取り外し、この他に、セルモーター取り付けボルトを取り外したり、ミッション上側の取り付けボルトも数本取り外して準備を行う。上側からの作業がほぼ終了。これでリフトアップしても下側だけで作業が進む。  翌日に2人作業で手際良く分解してゆく。  1人作業は難しいが、助っ人が活躍してくれたため助かった。またミッションジャッキも活躍してくれたためミッション降ろしは比較的簡単だった。  問題は、整備書に「ドライブシャフト・オイルシールの交換は必ず車載状態で行う」と記載されていたことだ。車載状態で左右のドライブシャフトを取り外す場合はデフのピニオンギヤが動かないように特殊工具を必要とする。  更に「必ず右側ドライブシャフトから取り外し、特殊工具で左側シャフトを叩き出して取り外す」と記載されていたが、右側だけ外して左側ドライブシャフトは抜かないままミッションを降ろした。  ミッションを降ろしたからこそ出来る作業は…… 1:フライホイールを取り外しクランクシャフト後端のオイルシール交換。古いオイルシールはドリルで小さな穴を開け、そこに鉄板ビスを捩じ込んでプライヤーで引っ張れば簡単に取り外せる。 2:エンジンを停止すると圧縮工程で停止するため、始動時にセルモーターを回した際にギヤが噛み合う位置は、ほぼ決まった位置となり、そこだけが磨耗が多くなる。  そこで摩耗部のギヤをサンダーで削りギヤが噛み込み易くすると共に、取り付け位置を少しずらして取り付けた。これで、始動時に噛み合わせが悪くて異音発生するトラブルは出ないと思う。 3:クラッチディスク&カバー交換。  取り外したディスクは、まだまだ使用できる残量であった。カバー&ディスクは純正品ではなく社外品を使用した。 4:バックランプスイッチ交換。  車載でも出来るが、交換前にミッションオイルを抜き取る作業が必要となる。またドライブシャフトが邪魔するため交換作業はやり難い。 5:純正部品が廃番だったため専門店からクラッチケーブルを購入して先に交換済みであった。そこでスピードメーターピニオンギヤも交換することにした。こちらは純正部品が購入出来た。ミッションオイルの注入口は、このスピードピニオンギヤを取り外して行い、ピニオンギヤがオイルレベルゲージの役目をする。  パオのミッションが面白いのは、通常はあるメーンドライブシャフトがクランクシャフト後端に差し込まれる部分が無く、スプライン部のみである。だからクランクシャフト後端の穴にパイロットブッシュが打ちこまれていない。このためクラッチ交換が終わってミッションを載せる際にミッションが固定できなくて大変だった。
2023/1/31
 在庫切れのパワーメッシュが完成しました。同時にMVS新製品販売のお知らせを致します。  愛用者からいただいた年賀状に「新製品を楽しみにしています」というコメントが書かれていたため、ご希望に沿うべく新製品を新発売いたします。  名称は【60-ラウンドメッシュ】。  この新製品はMVS愛用者様のアイデアを了解を得て商品化した物です。  20本限定で2月1日から販売開始致します。  結束具は幅も広く(約12ミリ)全長が680ミリと長い物に、ホイール用MVS銀を39ピース貼り付けた後で上からパワーメッシュを左右から折り曲げて装着しました。  メッシュの長さは200ミリ2枚を装着して送りますが、装着場所によって邪魔になる場合は、推奨する装着方法ではありませんが1枚を取り外して装着することも出来ます。 予備タイラップも同じ680ミリ(こちらはホイール用銀を39ピース貼り付けた物が付属します)なので、そのまま使用することもできますし、こちらに取り外したメッシュ1枚を移動装着すると同じ仕様の物が2本出来上がります。  パワーラップとの差別化を図るため、結束具の全長を長い物にして、今まで巻き付けられなかった直径約200ミリまでのミッションやデフにも巻きつけられるようにしました。 【60-ラウンドメッシュ】  全長680ミリ(実有効長さ645ミリ)  結束具(タイラップ)は今までで1番長い物で、幅も12ミリと広いです。金属バンドにしなかった理由は応用範囲が広がるためです。  バンドだと、どうしても最小適応サイズと最大適応サイズの範囲内でしか使用できないため、購入後、実際に装着しようとした際に装着できず悔しい思いをすることがあります。  新製品は、最小直径が約100ミリ(メッシュ1枚取り外し)〜最大直径200ミリ(1本で使用の場合)と適応サイズが広いです。また直径200ミリ以上に装着する場合は、2本連結することで直径約380ミリ〜400ミリまで装着可能となります。かなり大きなミッションにも装着出来そうです。  高熱に絶えず晒される排気管関係は金属バンド(パワーバンド)の出番ですが、それほど高温に晒されないミッション、デフやトラックの太いプロペラシャフトなどは今回の新製品が向いています。  今回は2本セットではなく1本単位ですが、先に説明したようにメッシュ1枚を取り外し予備タイラップに差し込むことで2本セットとなり、2箇所に装着することも可能です。  ただ、本体が大きなFRミッション後端部などに装着する場合は、メッシュ2枚の方が当然ながらMVS作用は強く作用してより良い結果が得られ易くなります。  小さな直径に巻きつける場合はメッシュ及びホイール用が邪魔になりますので、タイラップのギザギザが作用する位置まで取り外して下さい。今まで説明してきたように長ささえ合えばワンタッチで装着できますが合わない場合は少しだけ工夫して装着願います。  PTブロックと装着方法が異なるため、どちらが効果的なのかは言えません。  理想的には両方を装着した方がより良い結果を得られやすくなります。パワーラップよりは性能は上になります。 【パオ号レストア奮闘記】  交換予定部品、クラッチカバー&ディスク(社外品)レリーズベアリング、クランクシャフトオイルシール、ドライブシャフトケース側オイルシール、バックランプスイッチ、スピードメーターピニオンギヤ(これらは純正品)など、多くの交換部品も購入。意外と多くの純正部品が購入できた。  前回までにご紹介した、左右ハブアッセンブリー、ドライブシャフトの準備も整った。特殊工具は購入出来るかどうか調べなかった。その理由は、購入できたとしても高価であり何度も使用しないためで、今までの経験を活かして乗り越えたい。  ドライブシャフトのミッション側オイルシール取り外しはドライバーなどでこじれば取り外せる。打ち込みはオイルシール平面部分にピッタリ合うプラスチックの丸筒をホームセンターで探してきた。これをシールに当ててハンマーで打ち込めば特殊工具の代用となる。  整備書には各種特殊工具が記載されているが、経験を生かしたテクニックで特殊工具無しで作業を行うべく知恵を絞る。  右側ドライブシャフトを取り外してから特殊工具でデフのピニオンギヤが動かないように固定して、更に特殊工具を挿入して左側ドライブシャフトを叩き出すように書かれていたが、左右ドライブシャフトを付けたままミッションを降ろしてから作業を行うことにした。 どうしても必要となるミッションジャッキ(画像参照)をヤフオクで中古品購入。高さもあり2方向に傾きを微調整できるタイプ。新品安物だと後悔しそう。エンジンを保持するスタンドと、ハブナットを緩めたり締めたりする大型トルクレンチは元社員が購入してくれた。これで全ての準備が整った。次回はいよいよミッション降ろし編。
2023/1/15
 MVSメッシュは大好評につき在庫が無くなりました。急いでメッシュを手配してMVS処理に入りましたが、良い製品ほど見えない所で手間暇を惜しまず時間を掛けて処理するため、完成後の販売は1月27日開始になります。  好評のPTブロックも最終の40SETが完成して販売中です。何故最終かと言うと、ブロックに埋め込むMVSパワープレートの在庫がこれで無くなるためです。  パワープレートを作るためにはロット数が1000枚〜3000枚となるため、今後の販売を考慮するとオーダーを入れるか入れないか悩ましい所です。  お客様には見えない裏側で絶えず売れ行きとロット数の関係が出てきます。少数の注文になるほど単価が上昇するのが世の常です。沢山注文しても売れなければストックとなり経営を圧迫します。  またエンジンオイルなどと大きく違う点は消耗品では無く持続性、耐久性のある製品で良い製品ほど長期間使用出来るため、何処かで「満足!」と思えば購入がストップしてしまいます。  新規のお客様が次々と来れば良いのですが、世間では効能が怪しい製品の部類となってしまうため、弊社を知らないとなかなか手が出せません。ネット時代になって、アッと言う間に広がるかなと期待した面も有りましたが、通常より飛び抜けた製品ほど逆に「本当かな?」と疑われてしまう時代です。  今年もそんな方の常識を覆すべく頑張って行きますので宜しくお願いいたします。 【パオ号フルレストア奮闘記】  車検取得から目出たく1276km走行しましたが、奮闘記はまだまだ続きます。  東京から下関までルートにもよるが、1020km〜1063kmほど、鹿児島県の佐多岬まで1353kmなので、もうすぐ佐多岬に到着する距離を無事に走行中です。  こまかな問題点もありますが、今年後半に解説する予定です。  パオ号のドライブシャフトブーツは、まだ損傷もなく使える状態であった。切れていると車検不合格となる。それにベアリング部分に雨水が入ると異音発生やベアリング損傷に至る。  しかし、33年間の歳月を超え、出来る限り新車状態に戻すことを目標としている為、駆動系にも手を入れる。1番ハードルの高い整備箇所とも言える。  ミッション脱着作業する前の事前準備が大切となる。ヤフオクで左側ドライブシャフトAT用を安く購入し、後からヤフオクのリビルト出品業者にMT用に交換してくれるか問い合わせしたらOKだったため、左側はリビルトドライブシャフトが準備完了となった。  右側ドライブシャフトも同じ手法で行こうと、右側ドライブシャフトAT用を購入して同じリビルト会社に問い合わせするが、MT用の在庫は無いという返事だった。それだけMTは希少だと痛感させられた。  パオはAT車の販売比率が高く、MT車は希少と言うことでMT用が難しいため、外側ブーツのみ純正品を購入。  汎用では切れ目のある張り合わるタイプが一般的だが耐久性のある純正品を選択し、ミッション降ろしの際にドライブシャフトを取り外すためブーツ交換を行うことにした。同時にベアリンググリスもX1グリスに入れ替える。これで安心感が格段に違う。  ドライブシャフトとハブアッセンブリー分解や交換で、フロントサスペンション、ブレーキ、駆動系と、全てが新車状態に近づくことになる。
2023/1/1
 新年明けましておめでとうございます。  昨年も大変お世話になりました。お陰様で株式会社アタックレーシングへの業務移譲も大きな問題も無く順調に移行出来ました。従来通りご購入出来ますので宜しくお願い致します。  有限会社アタックレーシング閉店のお知らせの際は多くのお客様に御迷惑とご心配(今後オイルをどうしようか?)をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。  今後はMVSをいつ迄販売を続けて行くかという点がありますが、幸いにも何とか体調も良く可能な限り続けて行く予定でいますので、本年もよろしくお願いいたします。


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