【 はじめに 】
PAO発売から今年で32周年を迎え、仕事も半分リタイヤしたので、そろそろ17年振りにPAOを復活させようかと決断した。現在なら高性能オイルやMVSもある。部品が何とか手に入る内に復活させないと大変なことになる。幸いなことに全部とはいかないが少しずつ部品調達から開始した。
走行距離が97300kmでも年数が年数なので、長期消耗品は全て交換するのが理想的。
冷却水関係では、サーモスタット、ヒーターコア(パオ専門店オリジナル)、ヒーターホース、ラジエターホース交換、ウォーターポンプは部品だけ確保、燃料関係はフューエルポンプ、ストレーナー交換、燃料タンクストレーナー交換、燃料タンク脱着洗浄。点火系統はプラグコード、スパークプラグ(イリジウム)交換など予定。
オイル関係は、エンジンオイル(ブローバイガス低減と圧縮確保のため10w-50=S15FS)、ミッションオイルをエストレモに交換。エレメント、油圧プレッシャースイッチも交換。パワステポンプベルト、オルタネーターベルトも交換予定だ。
ワイヤー関係もだいぶ伸びてしまっているため新品に交換して新車状態に戻す。アクセルワイヤー、クラッチケーブル、ヒーターコア(純正品はコア上下が樹脂のため経年劣化により破損するためパオ専門ショップオリジナル製品)、後はキャンバストップは純正品が無いため、これも専門店オリジナルの濃紺に交換予定で制作の予約を入れた。幌のみの販売なので自分で交換する。幌価格は60500円と格安。この4点で部品価格総額15万円。
17年間の保管であったが、完全な倉庫内保管であったため、埃は積もっていたものの錆の発生はほとんどなかった。ただ15年間使用の汚れの蓄積はあるので、レストア作業で綺麗に磨き上げてゆく計画である。どうせなら出来るだけ新車の状態に戻したい。
部品取り付けボルト&ナットは錆が発生している物が多いため、出来るだけMVS stdボルト&ナットに交換してゆく。車両重量が約750kgと軽量でありエアコン無し、マニュアル5速ミッションなので、1000ccとはいえ活発に走ると思う。
車検に受かるためには暗いヘッドライトのバルブ交換、ウィンドウォッシャーポンプ交換、ワイパーブレード交換など手を入れる箇所は数多い。いずれはオルタネーター、セルモーター、パワステポンプのリビルト、ラジエター交換、マフラー交換などが必要となってくる可能性が高い。
理想的にはフロントストラット、リアショックアブソーバーをカヤバ製に交換、マスターシリンダーOH、ブレーキキャリパーOH、リアホイールピストンOHとシュー交換、ブレーキホース、サイドブレーキワイヤー左右交換と進めてゆく予定。
全部に手を入れると部品代のみで40万円~50万円程度(車検費用別途)掛かるかもしれない。工賃(3ヶ月間50万円~60万円換算)が無料なのがせめてもの救い。エンジン始動によりアイドリングの安定や水漏れ、排気漏れ(マフラー他)等が無ければ良いのだが、最終的に走行試験まで行かないと分からない点もある。このページは、estremo公式サイト――『藤沢の部屋』にて連載中の【パオ号レストア奮闘記】をまとめたものです。概ね『藤沢の部屋』で掲載した当時のままですが、一部文章の編集、また動画が追加されています。
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