第四章:いざ車検! ナンバー取得まで
仮ナンバーと車検の取得
会社に持ち帰り、パオ号に仮ナンバーを取り付けた。長かった1年2ヶ月間の苦闘や完成した時の喜びが込み上げてくる。やっぱり車はナンバーが付いてこそだと実感した。
最後のチェックはスモール、ヘッドライト、方向指示器、ハザードランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ナンバー灯などの灯火類の点検。ワイパー作動、ウィンドウォッシャー作動、ホーンの作動点検を済ませる。
土日は整備工場が定休日のため休み明けを待って整備工場に車を持ち込む。会社から2kmほどと距離が近い為、ドライブを楽しむ距離では無い。仮ナンバーは基本的に車検場までの移動だけに利用できる仮ナンバーで、あちらこちら走るのは違法となるため、ここは我慢してナンバー取得するまで待たなくてはならない。
整備工場に到着して、税金関係の前金4万円を支払う。あとは車検取得の連絡を待つのみである。待つ間、不安と期待が交差する。問題はヘッドライトの光軸だけだと予測している。
すると車検担当の整備士から「エンジンが3気筒だよ」と携帯に連絡が入り慌てて確認のため整備工場に確認にゆく。確認すると問題は無いことが分かった。少しだけアイドリングが上下動するため勘違いしたのかもしれない。
持ち込んだ翌日に平塚車検場まで行く為、ナンバーが付いて整備工場に帰ってきたのが午後遅く。請求書のまとめがあるのと翌日が祭日のため翌々日に取りに行くことにした。
実際は数日遅れて車検が無事に終わったと連絡が入った。いよいよナンバーが取れて、晴れて公道を走れる。ジワジワと実感が湧いてくる。
今回は希望ナンバーを依頼しなかった。希望すれば形式のPK10から取れば10となる所である。
車検に出した時の走行距離は97178km。車検完了して受け取った時の走行距離97240kmであった。
オートバックスに行くと、画像のような両端が少しだけ盛り上がった低反発ウレタンタイプのシートマットが1400円ほどで売っていたため、即効で助手席側と合わせて2枚購入した。
結果は大正解で、コーナーでお尻が安定して座り心地も良くなった。
このマットの優れているポイントは、両端が盛り上がっている事と、マットの後端にズレ防止のヒレが付いていて、後端をシート隙間に押し込むことでズレを最小限に抑制してくれる点にある。
横方向にも留める紐が付いていれば最高であるが、将来的に自分で取り付ける予定である。
まず、カーリフトで持ち上げてボディ下側を仔細に調べてゆくと、「見つけた!!」。
ブレーキチューブを固定している硬質プラスチックの樹脂クリップが、1箇所が破損、2箇所が紛失している。そのため左側から右側に繋がっているブレーキチューブが大きく動き、ガソリンタンクに干渉して大きな音が出ていることが直ぐに見つかった。
整備は旧工場の車庫で行っていたため、ガレージジャッキで持ち上げて馬を掛けての作業だったため見過ごしてしまった。この状態でよく車検が受かったなと思ったが、車検でも他に点検事項が沢山ある為見過ごされたようだ。
原因さえ分かれば解決は意外と簡単である。幸いにも純正部品が購入出来たのでパチン、パチンと樹脂クリップを嵌め込み、チューブを押し込んで固定、下回りからの大きな異音は解消された。
それでも完全に解消した訳ではなく、まだまだ賑やかな異音が聞こえてくる。ひとつひとつをつぶしてゆけば快適な走りが待っている。
それでも異音がするため調べてゆくと、下側バックドアを開いた際に左右に吊りワイヤーがあり、ボディ側とドア側、合計4箇所の取り付け部分がある。この取り付けボルトとワイヤー側との遊びが大きく、手で触るとガタガタ動き音が出ることが分かった為、ワッシャーを入れて隙間を調整した。
ほとんど異音が解消され喜んであちらこちら走り回っていると、時速60kmを超えた辺りから「ヒュ~ン」と鳴くような異音が出たり出なかったりすることに気が付いた。コーナーでは出なかったりと、出る条件が定らない。キャンバストップから出ている可能性も高いので隙間テープを左右に貼ってみたが治らず、現在も解決していない。それ程気にならないため様子見だ。
異音の解消とオーディオの改良
到着して梱包を解いたら、ボタン電池無しというメモ書きが入っていた。深く考えもしないでミラー裏側にある1本のビスを緩めていた。この時は「電池を交換しなければ」という思いが強かった。
結果的に大失敗で、軸を止めていたビスが無くなったため固定されなくなり内部の金具が脱落、2度と元に戻せなくなってしまった(結果的に壊した)。
ヤフオクを調べると、古いエルグランドのミラーも取付部が同じ形状をしているため部品屋さんに行くと、1個だけ新品の在庫ありということで購入、簡単に装着出来た。
ただ、取付部を隠すカバーが付いて来なかったため、壊したミラーに付属していたカバーを流用した(できた)。
バルブだけ購入しようとしたら、ソケットとバルブのセット品での購入となった。3個正常に点灯したが、それでも暗過ぎて水温計と燃料計が見え難い。
最初に考えた対策はメーター上側の黒い庇部分に小型LEDを取り付けて照明する方法。ヤフオクで探すと700円ほどで充電式小型LEDがあることを知って購入してテストしてみた。
結果は見事に失敗した。昼間のテストでは、これは行けると思ったが、夜間では照らされたステアリングコラムが見事にフロントウィンドウに映り込み運転を妨げる。
勘違いしていたのは、ネット検索で加工してLEDを組み込んでいたのを見たためである。色々といじっていると「照明用バルブはT10型で適合するサイズだ」と気が付いた。
T10型であればLED選択は山ほどある。スモール球で220ミリオンに交換したら驚くほど明るくなった。計器盤照明では明る過ぎると色々と困る。そこで信頼性の高い日星工業のレンズ付き140ミリオン、イエローハットで実物の光り方サンプルを見て決定した。
結果は大正解で、明るく見易く新車以上に見違えた。画像では分かりづらいが交換後の画像を掲載します。これでも下側は在庫の暗いLEDなので、もう一度2個SETを買って交換したい。
と、言うことで140ルーミン同タイプを購入して交換。暗い所で何度試しても点いているのかいないのか差が出ない。LEDは極性が違うと点灯しないため何度も何度も差し替える(取付時にソケットを半回転させても良い)。
家に帰ってから最後に閃いた方法は、左右LEDを一度取り外し下側1個だけで点灯を確認する方法である。流石に1個だけなら点いているか点いていないか分かるだろう。翌日に直ぐに実行すると、下側の点灯が確認出来た。照明の位置が悪いのか、例の緑色のカバーが邪魔しているのかもしれない。左右の2個は球切れの際に溶けて変形したため分解して取り外している。
色々と調べてゆくと、下側のバルブは照明用のバルブではなく警告灯用のバルブで、周囲に光が漏れないように隔壁で覆われている。確かに警告マークが明るくなっていることが分かった。これで一件落着。
アクセスするために一度ボンネット取り外し、ラジエターグリル取り外し、冷却水抜き取り(約半分ほど)パイプ取り外し(少し面倒なのはフロント側エンジンマウンティングとパイプブラケットが共締めになっている点と、パイプの途中にホースが繋がっている所を抜き取る作業が必要)
抜き取って近くの部品商にパイプを持ち込み、一番太さや直径が近い部品を在庫から探す。何とか一本だけ同等品の“O”リングが見つかり水漏れは解消できた。
(右が水漏れした純正品、左が純正同等品)
後日、近くのカインズホームの水道用品を覗いていたら各種サイズの“O”リングが販売されていたので、次回はここで探そうと思った。
純正のオーディオを取り外し、ブラケットを自作して取り付ける。勿論、ブラケットにはMVSパワーアルミテープを貼り付ける。配線は旧日産車用をネットで購入、これで、純正配線を改造しないでカプラー接続が出来た。
オーディオ本体からの音の広がりは少ないので、RAV4-PHVで使おうかなと思って眠っていたパイオニアのウーハーを仮付けしてみたが、自分には合わないため即座に取り外した。
さらにヤフオクを見ていると、長野県のオーディオ専門ショップから気になるツィーターが出品されていた。デザイン的にもパオ号にぴったりのため14900円で購入。純正オーディオと異なり、4スピーカー対応なため、配線も簡単でスピーカー取り付けも両面テープで簡単に装着できた(画像参照)。
いざ、鳴らしてみると、今まで色々聴いてきた音の中で最高の音を奏でるではないか。これだから音の追求はやめられないが、これ以上は不要と思えるレベルである。
そう思って満足していたのに、同じショップが今年の正月特価で中低音用の小型スピーカー(13900円)を10000円で出品中だったので、迷わず購入し取り付けた。取り付けたと言ってもパオには小物を置ける棚が左右に渡って取り付けられているため、配線して、その棚の上にポンと置くだけでOK。もう最高と思っていたが更に良くなって大満足。合計9スピーカー仕様となった。完全に室内はオーディオルーム、赤信号も渋滞も苦にならない。
MVSで排気系の改善
9月に入り、一番装着しやすい、テールパイプ(マフラーに近い場所)にMVSパワーバンドを5分で装着して試運転してみると・・・
「やっぱりMVS凄い!!」
吹き上がりも軽快になりアクセルのギクシャク感も90%は嘘のように解消。1速、2速、3速、4速、5速と全てのギヤの伸びも良くなり各ギヤの守備範囲も広くなって、格段に乗り易く変化した。
「もっと早く実施すれば良かった」と少し後悔した。更に改善すべく、バンドの内側にパワーワイヤーを入れてみた。これで95%改善。
次にMVSパワーワイヤーを排気管中央付近のセンターマフラー出口に装着(パワーバンドで装着し遮熱板の先を差し込んで固定)(画像参照)。
さあどうなるかと試運転。思ったほどの変化は無し。さて次の一手は、触媒近くに装着する一手だ。
パオは遮熱板が無いためリフトで持ち上げてSサイズを装着出来ました。リフトが無い場合は、面倒でもボンネットとラジエターグリルの脱着を必要とします。次にメインマフラー本体にパワーメタルLサイズを装着。
同時作業で、前回装着したパワーメッシュ取り付け位置を(画像参照)太い位置から急に細くなる位置に移動しました。
期待に胸を膨らませ試走開始。
一番最初に装着したテールパイプのパワーバンドが劇的に効いたため、どうしても2度目、3度目の追施工による改善は分かりにくくなる傾向を示す。
それでも何度か試行錯誤を繰り返す内に「これだ!」という体感が得られた際の嬉しさは格別だ。だから追施行が無駄ではなく、次の追施行で生きてくることが多い。パオ号も車体中央付近にあるサブマフラーはまだ未装着なので、次はここにSサイズを追加して試走する予定。
重要な点は、OHが難しい電気部品関係である。特にPAOでトラブルが出やすいフューエルポンプ、フューエルゲージなどは新品部品が購入できる内に予備部品を用意したいため、2個購入して保管中。これで安心できる。
オルタネータはリビルト品で少し使用した中古品を手に入れた。後はセルモーターも欲しいが、AT用は沢山出ていてもMTとなると数が少なく出てきても使用距離が長いので悩ましい。
ワイパーモーターも作動がしないと車検に受からないため用意しておきたい。パワステポンプは中古が購入できた。多ければ多いほど安心だがきりが無い。
タイミングベルト&テンショナーも新品を用意した。更にインマニ&エキマニのガスケットも新品が手に入る内に購入。
逆にストラット、ショックアブソーバー、ラジエター、クラッチカバー&ディスクローター、ブレーキシュー、ブレーキパット、マフラーなどは汎用品が販売されているため心配は要らない。
万が一の軽い事故で破損する恐れのある左右ドアーミラーはヤフオクで購入済み。
ヘッドライトは新品に交換したため、取り外した中古品もしっかり保管。同様にこの他の交換部品も捨てないでほとんどを保管することにした。
インマニには冷却水が導かれ温める仕組みになっているが、長年の放置期間にパイプなどに錆が発生して冷却水漏れを発生していたために、アールズコネクターとホースで改造していた所から僅かな漏れがあるため中古品を購入して交換する予定である。
維持してゆく重要なポイントは、このように重要な部品を確保しておくことに尽きる。予備部品さえあれば長期間に渡り安心して楽しくドライブを楽しめる。
初回は4リットル2本で満杯。約10日間程で4リットル補充という気長な作業である。別に急ぐ作業では無いので慌てず騒がず実行。画像のように残り本数3本まで来た。
最終的には原液の1リットル3本まで濃縮されたら沈澱したゴムを濾過して容器に戻す。恐らく再使用可能だと思われるが、参考にされる方はあくまで自己責任でお願い致します。
この結果から「排気側は抜けば抜くほど軽く吹き上がりポテンシャルがアップする」ことを実感した。それでもまだ少し詰まりを感じる。テールパイプ装着が1番効いた感じなので、バンドに挟み込んでいたワイヤーをメッシュ追加で包み込む(三つ折り)ようにしたが体感はあまり違いを実感出来なかった。
そこでテールパイプにパワーバンドSをもう一本追加してみたが、これも大きな変化なし、次はこの一本をマフラー入り口側に移動してみよう。
簡単に移動できる製品は追求が楽しい。
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