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更新履歴:2024/01/31 第四章公開
 

第四章:いざ車検! ナンバー取得まで

仮ナンバーと車検の取得

2023/4/15  いよいよ待ちに待った車検取得が近づいた。整備工場持ち込みや車検場持ち込みのため、仮ナンバー取得から始める。  先に自賠責保険に25ヶ月間で、費用は20610円、ナンバーが無くても抹消登録書記載の車体番号があれば大丈夫。仮ナンバー申請について大井町役場に聞いたら、管轄は隣町の松田町と答えが帰ってきた。  必要な書類は、役場に行って仮ナンバーを申請する書類に必要事項を記入して窓口に提出するだけだが、本人確認のため免許証提示、自賠責保険書を提示して750円の手数料を支払う。  申請書類には、仮ナンバーで何処から何処まで運航するかを記載しなければならない。だから、自由に何処を走り回っても良いとは限らない。日数に付いては、1日祭日を挟んでいたため、念のため5日間申請したら許可された。その場で仮ナンバーを受け取り、いよいよ車検が取れると歓びが湧いてきた。  会社に持ち帰り、パオ号に仮ナンバーを取り付けた。長かった1年2ヶ月間の苦闘や完成した時の喜びが込み上げてくる。やっぱり車はナンバーが付いてこそだと実感した。  最後のチェックはスモール、ヘッドライト、方向指示器、ハザードランプ、ブレーキランプ、バックランプ、ナンバー灯などの灯火類の点検。ワイパー作動、ウィンドウォッシャー作動、ホーンの作動点検を済ませる。  土日は整備工場が定休日のため休み明けを待って整備工場に車を持ち込む。会社から2kmほどと距離が近い為、ドライブを楽しむ距離では無い。仮ナンバーは基本的に車検場までの移動だけに利用できる仮ナンバーで、あちらこちら走るのは違法となるため、ここは我慢してナンバー取得するまで待たなくてはならない。  整備工場に到着して、税金関係の前金4万円を支払う。あとは車検取得の連絡を待つのみである。待つ間、不安と期待が交差する。問題はヘッドライトの光軸だけだと予測している。  すると車検担当の整備士から「エンジンが3気筒だよ」と携帯に連絡が入り慌てて確認のため整備工場に確認にゆく。確認すると問題は無いことが分かった。少しだけアイドリングが上下動するため勘違いしたのかもしれない。  持ち込んだ翌日に平塚車検場まで行く為、ナンバーが付いて整備工場に帰ってきたのが午後遅く。請求書のまとめがあるのと翌日が祭日のため翌々日に取りに行くことにした。  実際は数日遅れて車検が無事に終わったと連絡が入った。いよいよナンバーが取れて、晴れて公道を走れる。ジワジワと実感が湧いてくる。
2023/4/30  いよいよ車検取得完了して整備代金支払いとなった。  代金内訳を掲載すると・・・前回仮ナンバー取得する際に先に、   ○自賠責保険25ヶ月 20160円  今回は・・・   ○重量税         25200円   ○車検印紙代       2100円   ○ナンバープレート代   1450円   ○自動車税11/21~3/31  11300円   ○車検整備代金      45000円  合計金額       105210円  上記金額で目に付くのは重量税の金額である。重量1トン未満の割に高いなと思った。またユーザー車検で取れば整備代金45000円は無くなり、予備車検代金3500円前後と代書屋さん代金で済む為、合計金額は66000円前後で済む。  新しい車の車検でも10万円前後は掛かってしまうため妥当な金額だと思った。これで晴れて2年間走りを楽しむことが出来る。やっぱり自動車は車庫で眠っているのでは無く自由に走り回れてこそメリットを発揮する。  今回は希望ナンバーを依頼しなかった。希望すれば形式のPK10から取れば10となる所である。  車検に出した時の走行距離は97178km。車検完了して受け取った時の走行距離97240kmであった。
2023/5/15  車検持ち込みで、往復で約40km走行した整備士が第一声で言ったのは「シートが固い」だった。  シート表布貼り替え時に紹介したように、純正パオのシートは柔らかいウレタン製で、お尻が落ち込む欠点を持っていた。また表布は織り込みタイプで柔軟性に富んでいたが荒い繊維の隙間に汚れが溜まりやすいという欠点があった。  そこでしっかりした座り心地のシートに改造すべく、5ミリゴムマットを座面に入れたり裏面を荷造り平紐で締めあげたりと硬くすることを心掛けた。  そうしてナンバーが付いたパオ号を喜び勇んで運転してみると「固いのと尻の座りが悪い」と感じた。本来が飛ばすタイプの車では無く、のんびりゆったりと乗る車ではあるけれど、足回りをKAYABAに変えて12インチから13インチに変え、MVSでボディからエンジン、足回りまで施工している関係で、それなりにコーナーを攻められる車になっていた。  元々のパオのシート形状はスポーツカーのシート形状とは真逆な平面タイプ。それでも柔らかく沈み込むシートだったのでお尻は安定していたが、硬くしたため余計にお尻が座らない。  もう一度分解してゴムマットを取り外してやり直す方法もあるが、何だかんだで結構な手間が掛かる。折角、車検を取ったので早く走り回りたいと、今回は簡単な方法で対策することにした。  オートバックスに行くと、画像のような両端が少しだけ盛り上がった低反発ウレタンタイプのシートマットが1400円ほどで売っていたため、即効で助手席側と合わせて2枚購入した。  結果は大正解で、コーナーでお尻が安定して座り心地も良くなった。  このマットの優れているポイントは、両端が盛り上がっている事と、マットの後端にズレ防止のヒレが付いていて、後端をシート隙間に押し込むことでズレを最小限に抑制してくれる点にある。  横方向にも留める紐が付いていれば最高であるが、将来的に自分で取り付ける予定である。
2023/5/31  車検に行ったところ整備士さんから、「シートが硬い」と言われたが、もうひとつは「ガタピシ色んな異音がする」だった。整備工場の社長さんが「ウチで見ようか?」と言ってきたものの、自分で見るからと断った。  自動車整備で一番難しい整備は異音と振動の修理で、省略して「音振」と呼ぶ。異音が出る場所を特定するまで時間が掛かるため工賃も大きく左右される。原因さえ突き止めれば後処理はさほど難しく無い場合が多い。  パオ号がナンバーが取得できた為、公道を走れるようになった。早速走って確認してみる。確かに室内側と、サスペンションなのかボディ下側からと両方から色々な異音が出ている感じだ。  操縦性や乗り心地、操縦安定性も含めブレーキ制動力、異音や振動などはナンバーを取得して路面状況の異なる道路を走行してみないと分からない。だからナンバーを取得して走り回って確認、原因追求、対策または修理して最終仕上げを行うことになる。  まず、カーリフトで持ち上げてボディ下側を仔細に調べてゆくと、「見つけた!!」。  ブレーキチューブを固定している硬質プラスチックの樹脂クリップが、1箇所が破損、2箇所が紛失している。そのため左側から右側に繋がっているブレーキチューブが大きく動き、ガソリンタンクに干渉して大きな音が出ていることが直ぐに見つかった。  整備は旧工場の車庫で行っていたため、ガレージジャッキで持ち上げて馬を掛けての作業だったため見過ごしてしまった。この状態でよく車検が受かったなと思ったが、車検でも他に点検事項が沢山ある為見過ごされたようだ。  原因さえ分かれば解決は意外と簡単である。幸いにも純正部品が購入出来たのでパチン、パチンと樹脂クリップを嵌め込み、チューブを押し込んで固定、下回りからの大きな異音は解消された。  それでも完全に解消した訳ではなく、まだまだ賑やかな異音が聞こえてくる。ひとつひとつをつぶしてゆけば快適な走りが待っている。
2023/6/15  ボディ下側の異音を解決したパオ号だが、荷室の後ろ側からまだ異音が聞こえて来る。異音の発生は、大きな凸凹を通過した際に発生している点は前回のボディ下側からの異音と共通している。  室内側なので、両サイドの内張を剥がして音が出る場所がないか確認するのが定番の対処方法となる。  そこで内張を取り外したまま走行してみると、左側のショックアブソーバー締め付けナット上部付近から出ていると感じたので触って見ると、上部の締め付けナットの締め付けが中途半端だと分かったため増し締めしたら良くなった。  それでも異音がするため調べてゆくと、下側バックドアを開いた際に左右に吊りワイヤーがあり、ボディ側とドア側、合計4箇所の取り付け部分がある。この取り付けボルトとワイヤー側との遊びが大きく、手で触るとガタガタ動き音が出ることが分かった為、ワッシャーを入れて隙間を調整した。  ほとんど異音が解消され喜んであちらこちら走り回っていると、時速60kmを超えた辺りから「ヒュ~ン」と鳴くような異音が出たり出なかったりすることに気が付いた。コーナーでは出なかったりと、出る条件が定らない。キャンバストップから出ている可能性も高いので隙間テープを左右に貼ってみたが治らず、現在も解決していない。それ程気にならないため様子見だ。
 

異音の解消とオーディオの改良

2023/6/30  夜間に使用する機会は少ないが、パオの欠点はヘッドライトが暗い、計基盤照明が暗くて見難いなどがある。ルームミラーも防眩切り替えが無いため、最近の明るいヘッドライトの車に後ろにつかれるとミラーが眩し過ぎる。  また、硬質プラスチックは経年劣化すると少しの衝撃でポロリと破損し易い。その理由は、衝突事故の際に衝撃が加わると破損して落下するような構造になっているためだ。  そこでルームミラーが取り付けられている樹脂製ベースを購入しようと思ったが、すでに廃番で購入出来なかった。  運良くヤフオクで1580円で出ていたので落札、このベースに合いそうな防眩ミラーを探すと、古いセレナPC24型ルームミラーが2400円で出ていたので落札。後は到着してみて、すんなり装着できれば万歳だ。出来るか出来ないかは写真での判断となる。  到着して梱包を解いたら、ボタン電池無しというメモ書きが入っていた。深く考えもしないでミラー裏側にある1本のビスを緩めていた。この時は「電池を交換しなければ」という思いが強かった。  結果的に大失敗で、軸を止めていたビスが無くなったため固定されなくなり内部の金具が脱落、2度と元に戻せなくなってしまった(結果的に壊した)。  ヤフオクを調べると、古いエルグランドのミラーも取付部が同じ形状をしているため部品屋さんに行くと、1個だけ新品の在庫ありということで購入、簡単に装着出来た。  ただ、取付部を隠すカバーが付いて来なかったため、壊したミラーに付属していたカバーを流用した(できた)。
2023/7/15  計基盤照明が暗い欠点のあるパオだが、車検から帰ってきたら整備士さんが『計器盤照明のバルブが切れてるよ』と言ってきた。  計器盤照明バルブは左右と下側の3箇所にあるが左右のバルブが切れていた。スピードメーターケーブルを取り外した状態で照明用ソケットを左側に回せば簡単に取れる構造である。  それなのに固着していて回転もしないし抜けもしない。仕方ないのでメーターを取り外してみると、バルブの周囲にある緑色のドーム型樹脂がバルブの高温に晒されて溶解してバルブに固着、バルブも真っ白に変色していた。こんな状態の球切れは初体験である。(画像参照)  バルブだけ購入しようとしたら、ソケットとバルブのセット品での購入となった。3個正常に点灯したが、それでも暗過ぎて水温計と燃料計が見え難い。  最初に考えた対策はメーター上側の黒い庇部分に小型LEDを取り付けて照明する方法。ヤフオクで探すと700円ほどで充電式小型LEDがあることを知って購入してテストしてみた。  結果は見事に失敗した。昼間のテストでは、これは行けると思ったが、夜間では照らされたステアリングコラムが見事にフロントウィンドウに映り込み運転を妨げる。  勘違いしていたのは、ネット検索で加工してLEDを組み込んでいたのを見たためである。色々といじっていると「照明用バルブはT10型で適合するサイズだ」と気が付いた。  T10型であればLED選択は山ほどある。スモール球で220ミリオンに交換したら驚くほど明るくなった。計器盤照明では明る過ぎると色々と困る。そこで信頼性の高い日星工業のレンズ付き140ミリオン、イエローハットで実物の光り方サンプルを見て決定した。  結果は大正解で、明るく見易く新車以上に見違えた。画像では分かりづらいが交換後の画像を掲載します。これでも下側は在庫の暗いLEDなので、もう一度2個SETを買って交換したい。  と、言うことで140ルーミン同タイプを購入して交換。暗い所で何度試しても点いているのかいないのか差が出ない。LEDは極性が違うと点灯しないため何度も何度も差し替える(取付時にソケットを半回転させても良い)。  家に帰ってから最後に閃いた方法は、左右LEDを一度取り外し下側1個だけで点灯を確認する方法である。流石に1個だけなら点いているか点いていないか分かるだろう。翌日に直ぐに実行すると、下側の点灯が確認出来た。照明の位置が悪いのか、例の緑色のカバーが邪魔しているのかもしれない。左右の2個は球切れの際に溶けて変形したため分解して取り外している。  色々と調べてゆくと、下側のバルブは照明用のバルブではなく警告灯用のバルブで、周囲に光が漏れないように隔壁で覆われている。確かに警告マークが明るくなっていることが分かった。これで一件落着。
2023/7/31  古い車で一番多いトラブルは冷却水漏れによるオーバーヒートである。オーバーヒートさせるとシリンダーヘッドが歪んでヘッドガスケット吹き抜けの原因を作るし、シリンダーが歪んでオイル上がりのトラブルに発展するなど百害あって一利なし。そこで以前にも書いてきたが冷却に関係する部品は全て新品に交換した(ほんの一部は改造)。 新品交換部品: ○ラジエター&ラジエターホース ○ヒーターコア&ヒーターホース ○ウォーターポンプ ○サーモスタット&アウトレット ○水温センサー&ファンスイッチ ○インテークマニ・メクラ蓋  唯一、新品の“O”リングが入手できなかったウォーターポンプからの排出パイプ差し込み部分は、オイルパンなどを接着するボンドをたっぷり塗って差し込んだ。  ところが駐車しているとフロント側に僅かな冷却水が漏れている。位置的にボンドを塗布して差し込んだパイプからだと、すぐに分かった。  アクセスするために一度ボンネット取り外し、ラジエターグリル取り外し、冷却水抜き取り(約半分ほど)パイプ取り外し(少し面倒なのはフロント側エンジンマウンティングとパイプブラケットが共締めになっている点と、パイプの途中にホースが繋がっている所を抜き取る作業が必要)  抜き取って近くの部品商にパイプを持ち込み、一番太さや直径が近い部品を在庫から探す。何とか一本だけ同等品の“O”リングが見つかり水漏れは解消できた。 (右が水漏れした純正品、左が純正同等品)  後日、近くのカインズホームの水道用品を覗いていたら各種サイズの“O”リングが販売されていたので、次回はここで探そうと思った。
2023/8/31  やっと異音が解消したため、オーディオに手を入れることにした。  純正品に拘ってオーディオをオーバーホールしてカセットを聞いていたが、カセットだと曲が限られるし、連続して聴けない。またパオのスピーカーは後席左右だけに装着(アメリカ製キッカー+制振材貼り付け)されているため、良い音ではあるが前から聞こえないという違和感も感じる。  また他の車に乗る場合は、BluetoothでiPhoneの音楽を聴いたりする便利さに慣れている。出来れば携帯に充電するUSBコネクターも欲しい。  というわけで、走り回って、各部の気になる音を消してゆき古い車のイメージから脱却、より音楽を楽しみたくなってきた。ヤフオクを徘徊して調べていると450円スタートで新品Bluetoothオーディオが出品されている。送料は3500円。落札後、中国から発送。スタート価格は450円だが落札金額は3000円前後ということが分かってきた。  出来れば国内発送の方が安全で早い。探してゆくと、パオに合うデザインで、オーディオ全面にツィーター2個と本体下側に向けてウーハーを組み込んだ1INDタイプで中国製のMAXWIN、価格は9500円~10500円に決定し購入。  純正のオーディオを取り外し、ブラケットを自作して取り付ける。勿論、ブラケットにはMVSパワーアルミテープを貼り付ける。配線は旧日産車用をネットで購入、これで、純正配線を改造しないでカプラー接続が出来た。  オーディオ本体からの音の広がりは少ないので、RAV4-PHVで使おうかなと思って眠っていたパイオニアのウーハーを仮付けしてみたが、自分には合わないため即座に取り外した。  さらにヤフオクを見ていると、長野県のオーディオ専門ショップから気になるツィーターが出品されていた。デザイン的にもパオ号にぴったりのため14900円で購入。純正オーディオと異なり、4スピーカー対応なため、配線も簡単でスピーカー取り付けも両面テープで簡単に装着できた(画像参照)。  いざ、鳴らしてみると、今まで色々聴いてきた音の中で最高の音を奏でるではないか。これだから音の追求はやめられないが、これ以上は不要と思えるレベルである。  そう思って満足していたのに、同じショップが今年の正月特価で中低音用の小型スピーカー(13900円)を10000円で出品中だったので、迷わず購入し取り付けた。取り付けたと言ってもパオには小物を置ける棚が左右に渡って取り付けられているため、配線して、その棚の上にポンと置くだけでOK。もう最高と思っていたが更に良くなって大満足。合計9スピーカー仕様となった。完全に室内はオーディオルーム、赤信号も渋滞も苦にならない。
 

MVSで排気系の改善

2023/9/15  昨年11月に再車検を取得して、早くも10ヶ月が過ぎようとしている。当時はエアコンはオプションだったため「キャンバストップなら要らないかも。走りも重くなるし、古くなった時に修理が大変だし」と判断、今の異常気象は思いもしなかった。  遊び車のため、流石に8月は、ほとんど乗る機会が無かった。車検後の運転で直ぐに気が付いたのは、「1速、2速で前の車に追従して走行している時に、前の車があまりアクセルを踏まないでトロトロ走行した際に、アクセル操作が微妙でギクシャクしてしまう」問題である。  幸いにもMT車なので、運転テクニックでカバーできてしまう。 ○速度が落ちた時点でクラッチを切る。 ○高いギヤほど出にくいため上のギヤにシフトする。  何とかカバーしながら運転してきた。  最初から「吸気管取り付けナットを全てMVSナットと交換したため=排気より吸気側が勝っている」と感じていた。でもパオ専門店から購入したマフラーは、いかにも抜けが良さそうに見えたため、そのまま走行してきたが、やっぱり走りずらい。  9月に入り、一番装着しやすい、テールパイプ(マフラーに近い場所)にMVSパワーバンドを5分で装着して試運転してみると・・・ 「やっぱりMVS凄い!!」  吹き上がりも軽快になりアクセルのギクシャク感も90%は嘘のように解消。1速、2速、3速、4速、5速と全てのギヤの伸びも良くなり各ギヤの守備範囲も広くなって、格段に乗り易く変化した。 「もっと早く実施すれば良かった」と少し後悔した。更に改善すべく、バンドの内側にパワーワイヤーを入れてみた。これで95%改善。  次にMVSパワーワイヤーを排気管中央付近のセンターマフラー出口に装着(パワーバンドで装着し遮熱板の先を差し込んで固定)(画像参照)。  さあどうなるかと試運転。思ったほどの変化は無し。さて次の一手は、触媒近くに装着する一手だ。
2023/9/30  パオ号も、前回に引き続き排気系に追加して試走を繰り返しました。  基本的に、排気管関係にMVSを追加施工するほど吹き上がりが軽くなる反面、低速トルクが少しだけ落ち込みます。著しく吸排気のバランスが崩れた場合は、前回紹介したようにアクセルに対しての反応が敏感になりギクシャクしたりします。  一番抵抗が多い部品は触媒になるためパワーメタルのSまたはL装着が理想的です。車が新しい場合は触媒のカバーを取り外し、中に入れ込む方法での装着もスマートです。注意点は、内部で遊んで振動によってカタカタと異音が発生することを防ぐ工夫が必要となります。  パオは遮熱板が無いためリフトで持ち上げてSサイズを装着出来ました。リフトが無い場合は、面倒でもボンネットとラジエターグリルの脱着を必要とします。次にメインマフラー本体にパワーメタルLサイズを装着。  同時作業で、前回装着したパワーメッシュ取り付け位置を(画像参照)太い位置から急に細くなる位置に移動しました。  期待に胸を膨らませ試走開始。  一番最初に装着したテールパイプのパワーバンドが劇的に効いたため、どうしても2度目、3度目の追施工による改善は分かりにくくなる傾向を示す。  それでも何度か試行錯誤を繰り返す内に「これだ!」という体感が得られた際の嬉しさは格別だ。だから追施行が無駄ではなく、次の追施行で生きてくることが多い。パオ号も車体中央付近にあるサブマフラーはまだ未装着なので、次はここにSサイズを追加して試走する予定。
2023/10/15  予備部品の準備。  消耗品関係の中で、ブレーキ関係の予備部品の準備も重要となってくる。  中古品キャリパーをヤフオクで購入しOHして現車と交換した。新品キャリパーは購入出来ないが、インナーパーツはまだ手に入るため、インナーパーツを購入して取り外したキャリパーと共に保管しておく。使用直前にOHする予定。  マスターシリンダーも同様にインナーパーツだけ購入して予備として保管する。  こちらもヤフオクでマスターバック&マスターシリンダーの中古を購入済み。リヤホイールシリンダーも同様にインナーパーツだけ購入して保管、現車から取り外した部品と共に保管する。これで準備万端である。  先にオーバーホールしてから保管するのが良いのか、組み込まないで外観の汚れだけ落として綺麗にして、そのまま保管して使用直前に組み込む方が良いのか迷う所だが、後者を選択した。  サイドブレーキワイヤー、クラッチワイヤー、アクセルワイヤー、スピードメーターケーブルは、取り外した物がまだまだ使用可能な状態なので、綺麗に清掃して潤滑剤を吹き付けてビニール袋に入れて予備部品とする。  重要な点は、OHが難しい電気部品関係である。特にPAOでトラブルが出やすいフューエルポンプ、フューエルゲージなどは新品部品が購入できる内に予備部品を用意したいため、2個購入して保管中。これで安心できる。  オルタネータはリビルト品で少し使用した中古品を手に入れた。後はセルモーターも欲しいが、AT用は沢山出ていてもMTとなると数が少なく出てきても使用距離が長いので悩ましい。  ワイパーモーターも作動がしないと車検に受からないため用意しておきたい。パワステポンプは中古が購入できた。多ければ多いほど安心だがきりが無い。  タイミングベルト&テンショナーも新品を用意した。更にインマニ&エキマニのガスケットも新品が手に入る内に購入。  逆にストラット、ショックアブソーバー、ラジエター、クラッチカバー&ディスクローター、ブレーキシュー、ブレーキパット、マフラーなどは汎用品が販売されているため心配は要らない。  万が一の軽い事故で破損する恐れのある左右ドアーミラーはヤフオクで購入済み。  ヘッドライトは新品に交換したため、取り外した中古品もしっかり保管。同様にこの他の交換部品も捨てないでほとんどを保管することにした。  インマニには冷却水が導かれ温める仕組みになっているが、長年の放置期間にパイプなどに錆が発生して冷却水漏れを発生していたために、アールズコネクターとホースで改造していた所から僅かな漏れがあるため中古品を購入して交換する予定である。  維持してゆく重要なポイントは、このように重要な部品を確保しておくことに尽きる。予備部品さえあれば長期間に渡り安心して楽しくドライブを楽しめる。
2023/10/31  パオの欠点として、販売年代の関係で燃料タンクが金属製のため、長期間の使用において内部に錆が発生する。  また、私のように長期間ナンバーを切ってガレージ内や屋外に保管すると大量の錆が発生し悩まされる。  奮闘記でご紹介したように、燃料タンクを降ろして燃料タンク錆び取りクリーナーで洗浄する作業に、約2ヶ月間を費やした。  結果的に錆取りクリーナーも1リットルボトルを3本使用した。この錆び取りクリーナーはお湯で希釈して使用する。パオの燃料タンク容量は40リットルなのだが、錆び取り後の仕上げ用クリーナーとして10リットル程必要なので、合計は約50リットル使用した。したがって抜き取ったクリーナーの合計は4リットルボトル12本となった。  抜き取ったエンジンオイルやギヤオイルは業者に引き取ってもらえるが、クリーナーは水分を含むため難しい。下水に流しても良いのだが環境面を考慮すると、私個人的にはあまりやりたくない。  そこで閃いた方法は・・・  メダカを飼育していると、一週間に1回は蒸発して少なくなった飼育水に水道の水を補充する。  そこで思いついた、「そうだ!飼育で使用していた平容器に抜きとったクリーナーを入れて水分を蒸発させれば、元の濃い原液に戻せる」という方法である。  初回は4リットル2本で満杯。約10日間程で4リットル補充という気長な作業である。別に急ぐ作業では無いので慌てず騒がず実行。画像のように残り本数3本まで来た。  最終的には原液の1リットル3本まで濃縮されたら沈澱したゴムを濾過して容器に戻す。恐らく再使用可能だと思われるが、参考にされる方はあくまで自己責任でお願い致します。
2023/11/15  以前に排気系(触媒・マフラー・排気管)にMVSを装着してアクセルのギクシャクが大幅に改善できたという話をした。  装着順序に決まりは無い。私は装着が簡単な下記の方法で施工して試した。 1:テールパイプにMVSパワーバンドSをポンと付けて試走した所「エッ!」と驚くほど改善した。 2:次に触媒にパワーメタルS装着=劇的な変化無し。 3:次にメインマフラーにパワーメタルL装着=あまり変化無し。 4:排気管中間付近にパワーバンドS装着してパワーメッシュ280mmを装着=期待したが、ほとんど変わらず。  それでも以前と比較したらギクシャクがほぼ解消して乗りやすくなり、各ギヤの守備範囲も拡大したので大変乗りやすくなった。それでも3速でアクセルOFFして暫くしてからアクセルを踏み込んだ際に「ガツン」とショックを感じる加速をする。まだ排気が詰まっていると判断。  実はレストア中にコロナで時間があったために、クランクプーリー、カムプーリー、テンショナー、クラッチカバー&ディスクをMVS処理。 おまけにインマニ取り付けナット、エキマニ取り付けナットなどMVSに交換している。更に実験を兼ねてLLCは全量MVS加工したLXである。  このように破茶滅茶とも思える実験を行うことで、MVSの性能やベストな施工方法などが見えてくる。そうやって色々試すと、改めて「やっぱりMVS凄いな!」という言葉が自然と出てくる。  とはいえ、まだまだ抜け(排気)が足りなくて吸気が糞詰まりしているなという印象。そこで・・・ 5:テールパイプにパワーバンドSが効いたのでメインマフラーに入って行く側の排気管にパワーバンドSを追加してみた。  走り出してすぐに思わず「気持ちい~い」と頬が緩む。車重を50~100kg軽量化したかのように軽く軽く滑空するように変化した。各ギヤの伸びもプラス10km/hほどに感じた。少し踏み込めば「この走りは、35年前のパオの走りとかけ離れた走り」だ。現代の車と互角で負けていない。  この結果から「排気側は抜けば抜くほど軽く吹き上がりポテンシャルがアップする」ことを実感した。それでもまだ少し詰まりを感じる。テールパイプ装着が1番効いた感じなので、バンドに挟み込んでいたワイヤーをメッシュ追加で包み込む(三つ折り)ようにしたが体感はあまり違いを実感出来なかった。  そこでテールパイプにパワーバンドSをもう一本追加してみたが、これも大きな変化なし、次はこの一本をマフラー入り口側に移動してみよう。  簡単に移動できる製品は追求が楽しい。

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