2011/12/29


激動の2011年がまもなく終わろうとしています。
今年も皆様方には大変お世話になり心より深く感謝申し上げます。

震災後、私はできる限り普段と何も変わらなく生活することが回り回って結果的に被災地に何等かの影響を与えるという考えでMVS開発に取り組んできました。オイルもそうですが何事も深く深く追求するほど洞窟の探検や地底湖の探検に似て、次々と新しい発見をしたり、奥深さに驚かされたり、感動したり、がっかりしたりと、充実した時間を過ごすことが出来ました。激動の1年と重なって、いつもの1年間より月日の流れは激流のごとく、大袈裟に言えば数ヶ月間で1年間が終わってしまったような感覚です。12月に入ってから「アッ、今年は結婚記念日さえ忘れていた」と思い出してビックリしました。その理由は3月11日の翌日の12日が結婚記念日だったからです。テレビのニュースや各種対応で慌しく対応していましたので無理もありませんが・・・。

12月に入ってから常連様を初め多数の方々が来社くださいまして、この場をお借りしまして改めて御礼申し上げます。また、弊社製品をこよなく愛して使用してくださる方々も広く深く広まってきているように感じられます。いつの世も、どんなに景気が悪くても、価値ある品物は必要不可欠であるという法則は揺るぎません。MVSにしても「アタックさんが販売するからには間違いがない」という最高のお褒めの言葉をたくさんの皆様から聞かせていただきました。その信頼に答えるためにもMVS開発はまだまだ続いてゆきます。従来のオイルや添加剤だけでは出来なかった、操縦性向上や、乗り心地改善、吸気排気のバランス調整、低速トルクと高回転域のバランス調整、電子スロットルの欠点である応答性の悪さ等、愛車の不満点を高次元にバランスを取りながら煮詰めることが出来るようになったと思っています。

年末に辺り、私の培ってきた重要ポイントを改めて車大好きの皆様に伝えたい。
◎チューニングの真髄とは・・・。
1:ピアノの調律と同様に、最高を求めて装着したり追加したり、移動したり 取り外したりしながら探し出してゆく宝探しゲームである。
2:人の意見ばかり聞くのではなく、愛車を運転している本人が「これだ!気 持い〜い」と、快感を感じる仕様がベストである。
3:どんなに高性能な商品であっても流石に1万円以下の投資では結果も微妙。 逆に言えば10万円で何が出来るかである。
4:燃費燃費と気にするよりも、クルマの運転を心底から楽しんで、結果的に 燃費向上が図れたら、それがベストセッティング。燃費は自然と後から付い てくる。
このポイントさえ把握してチャレンジしてゆけば、おのずと結果は付いてくると言える。

皆々様が良き新年をお迎えくださるよう願ってやみません。



2011/12/16

年末商戦に突入し恒例の年末オイル交換作業や注文で超多忙な日々を過ごしております。そのために藤澤の部屋の更新が1日遅れたことを深くお詫び致します。
HPをご覧頂いたお客様は、すでにご存知のように、MVS基本セットを3種類新発売いたしました。一番の売れ筋は「特撰」セットです。画像では解りにくくて申し訳ありませんが基本セット「STD」に4枚入っているパワープレートの厚みは0.3mmで裏側の接着シートも薄いタイプで塗装色がガンメタリックです。「特撰」に入っているパワーシートの厚みは0.5mmで裏面の接着テープは厚みのあるタイプで、表面はカーボン調を採用しています。

購入された方の質問は「どこにどう使えば良いのですか?」となります。以前にもお知らせしたように「どこが自分で一番好みのフィーリングが得られるか」を探す作業がファインチューニングとなります。もし結果が悪ければ場所を変えて自分が良いと思える場所を探ることがポイントになります。性能が低い製品であれば「良くも悪くも変化が微妙で解りづらい」=「変わらない」でしょう。性能が高い物は装着場所が悪ければ結果的に「悪い結果」=「変化する」が得られることもあるでしょう。セット品のパワープレート接着シートは強力ですから、探らないでいきなり貼ってしまえば移動ができません。そこで最適な方法は、養生テープやガムテープを活用し「ここが効きそうかな」と思える場所の油分やゴミを綺麗に脱脂してから表面が接するように仮貼りしてテスト走行を行ってください。テスト走行の結果、良い結果が得られたら初めて裏紙を剥がして本貼りをします。仮貼り時よりも本貼り後の方が効き目は強く感じることが多いです。また数日から1週間とか経過したほうが、より強く効いてくることと思います。

基本的にはパワープレートと別売りのパワーシートと使い方は同じで、自動車以外も含めて無限の可能性を秘めています。材質上、パワープレートは綺麗に曲げたり変形したりできませんので、できるだけ平面な場所で、見える場所に適しています。別売りのパワーシートは自由に変形するので、普段は見えない場所や複雑な形状をしている場所に適していますのサスペンション等、見えない場所に適しています。従って、両方をうまく使い分けるのが理想的です。

私が個人的に好みの場所を書いてみますが、車種、運転方法、好みなどで変わってきます。
◎電子スロットルの側面
◎アクセルセンサーの側面
◎エアコン低圧パイプ(太い方のアルミパイプ)
◎キャリパー
◎マスターシリンダー
◎ボディのドアロックが掛かるフックの上側または下側
◎ショックアブソーバー
◎0.3mmの薄い方のパワープレートは携帯の電池室の蓋を開け、表側を電池側に向けて蓋を閉める。もし閉まらない場合はパワーシートのハーフを使用する。

結果は枚数や貼る位置により変化します。少年時代に帰った気持で固定観念を捨てて色々と試してみたら年末年始も充実した時間を過ごすことが出来るでしょう。皆さんが驚くような新発見をされたら是非、ご一報ください。楽しみの待っています。

PS:先週、カーボーイ誌のMVS取材が入りましたので次号に掲載される予定です。


2011/12/01

先日の日曜日、遠路はるばる愛媛県から1泊で来社された方が居た。ミッションオイル交換、デフオイル紅に交換、MVS排気菅にパワーバンド2本、サスペンションアームやボディ前後の構造部にパワーシート貼り付けなど通販では出来ない箇所を重点的に探って装着してみた。通販でMVSも何回か購入されていたが、技術的な話になると電話では伝わりにくい。そこで思いきって来ることになった。
会社から帰路に付いて東名高速道路・大井松田ICに乗って5分ほどで早くも感激の連絡が入った。少し大きなカーブが連続する山北付近の挙動や安定性が全然違うと言う感激の連絡であった。翌々日にも電話連絡が入り「走り慣れた道が安定しトラクションが掛かるようになり乗り心地も良くなっている」と喜んで頂いた。愛媛の人と入れ替えで名古屋から来店され、MVS試着を4回繰り返した後で購入された。
以前も広島、大阪、名古屋、宮城などの遠方から訪れる方も見受けたが、MVS販売されてから少し増えてきたように感じる。その前の日曜日には、袖ヶ浦ナンバーの車が2台並んだように、同じ日に偶然が重なることが多い。
MVS仕組みの解明にはまだまだ長期間を要すると推測されるが、開発から2年が経過してくると次第に明らかになってくることがある。鉄道の線路でもクレーン車で吊り上げれば、大きく湾曲する。ボディは軽量化を図るために鉄板を四角形などに組み合わせ強度アップを図っている。また、鉄板と鉄板はスポット溶接が多く用いられて接合されている。スポーツカーやラリー車のボディ補強の定番はスポット箇所を増すことや、CO2溶接で溶接したり、補強版を追加したり、ロールケージ(安全性向上も兼ねるが)やブレース等でボディ剛性向上を図っている。
どんな補強を重ねても、タイヤ&ホイール、サスペンションアーム&ブッシュ、サブフレーム&ボディが強い入力に対して絶えず歪んでいる。この歪みは瞬時に発生し人間の目で容易に確認できないために重要性を認識できない。そのために「ボディ剛性向上」などという言葉を読んでもピンと来ないというのが本音であろう。

名前は明かせないが日本の現役トップドライバーが自分の愛車に長年エストレモ製品を愛用して頂いている。アタックに来社するきっかけは、他のドライバーから教えて頂いたという話だった。つい最近、来社された際に、フォミラーカーで縁石に乗り上げた際に「サスペンションアッパーアームが歪むのが目視できる」と語っていた。MVS効果を実感して頂いた後なので、凄く興味を持って頂いた。「今までMVSのような類の製品テストも数多く行ってきたが、ここまで体感できた製品は、MVSが始めてだ」と嬉しい評価も頂きました。また「愛車で菅生サーキットを走行し、0.6秒タイムが向上した」と電話連絡を頂いた。トップドライバーの評価なので嬉しく受け止めたい。
MVS装着により「各部の歪みが減少することでタイヤ設置面が安定して路面をグリップする事ができる」と推定できる。よく言われる言葉に「路面に接するタイヤの面積はハガキ1枚ほどと少ない」
では、ハガキを平面から力を加えてひねってみれば、接する面積は半分になったり、3分の1になったりと大きく変化することが見て取れる。どんなに正確なアライメントに調整したとしても、各部の歪みは増幅しタイヤ設置面積に影響を与える。
MVSをサスペンションアームやショックアブソーバーに装着し、ボディにパワーブロックを何個か装着してゆくに従って、路面に吸い付くように走る感覚が伝わってくる。だから、MVSに惚れこんで追求してゆく人も少しずつ増えてきた。最初の頃は、沢山装着したらガチガチに硬い乗り心地になってしまうのではないかと危惧していたが、15kgの硬いスプリングを組み込んだ車高調仕様のRX−8に於いて、逆に乗り心地が柔らかくなったと喜んで頂けた。ノーマルと違ってショックアブソーバー減衰力が調整できるため、一番ソフト側に調整して丁度良いと言う。ボディ剛性はしっかりしていて、サスで逃がすという理想的なセッティングが可能となった。今度はキャンバーを少なく調整してみようかと語っていた。


2011/11/15

月日の流れは早いものでプリウスが納車されて早くも2年2ヶ月が過ぎようとしていている。すでにクリスマスやお歳暮、年賀状など歳末商戦の案内がたくさん届く。今年もMVSの開発と販売に向けて取り組んできたために余計に早く感じるのかもしれない。
プリウスHPの更新が遅れていたが11月中には最後の項目のアップをする予定。詳しい解説はプリウスHPを読んでください。ハイブリッドにエストレモ商品がどこまで有効であるかというテストを2年間に渡って重ねてきた。
結論として、X1&X1FSオイル添加剤、エンジンオイル、D1&D2&マジカルストップのブレーキ強化薬、エンジンオイル、冷却水添加剤のLX、更には新発売したMVS、全てが有効に働くことが検証できた。

プリウスはスポーツカーと対局に位置するエコカーではあるけれど、プリウスを運転し最初に感じたことは「つまらない車」だったが、途中から感じ始めたのは「走る喜びや快感」であった。ノーマルのままの仕様だと、17インチタイヤの突き上げがドシンと感じて「乗り心地が悪い」という評価を多く見かける。また、エンジン音がガサツで味気ないという評価も多い。
これらの不満点を解決する有効な改善策を知らないまま不満を感じたまま乗り続ける方も多い。私の場合は不満点を抱えたまま運転することに大きな苦痛を感じてしまう性格。すぐに「何とかならないか?」と対策を考える。多くの新型車が改良を重ねてモデルチェンジやマイナーチェンジを行うが、万人向けの味付けや、コストの制約からベストではなくベターな仕様で世に出てくる。
自分にとってベストな味付けを求めてファインチューニングを行うことは決して悪いことではない。但し、改悪するのではなく改善しなければ意味がない。しかしながら、年々、チューニングに対する環境は厳しさを増してきている。その事情が解ってくれば昔のままの手法が通用しないことを痛切に感じるだろう。私は以前から、こうなることを予見し、添加剤、エンジンオイル、MVSの開発販売に取り組んできた。理由は単純で、新車保証や車検に対しても何の問題も発生しないから気軽に使える。このメリットは計り知れないほど大きい。

休みの日は遠乗りすることが多いがハンドルを握っていて「車好きで、この快感を知らない人は可愛そうだな」という想いが絶えず頭に浮かんできてしまう。恐らく、エストレモ愛用者の皆様の中にも私と同じ思いの方が少なからず居ることでしょう。「エストレモオイルの感覚を知ってしまうと、財布が苦しくてもやめられないのが最大の欠点だね」と語る人もいる。
新しくMVSが加わって「走る快感」に更に磨きがかかったと強く感じる今日この頃である。最近になって更に解ってきたことはパワーバンドを排気菅が急に曲がっているところや細くなっているところ、配管と配管の継ぎ目などの1本、2本と取り付けてゆくと、急にアクセルが軽く感じるようになり楽しい走りに変化することが明らかになってきた。
装着するにはテールパイプに1本ならリフトアップしないで装着できるが2本、3本を装着するにはリフトアップしないとできない。また、一度に3本付けるのではなく、エンジンに色々付けてから装着し、低速が悪化したら、エンジンのどこかにMVSを装着する。煮詰めのコツは、吸気を強め(低速向上)、排気を抜き(軽い吹き上がり)、吸気を強め、排気を抜くを交互に繰り返しながら「バランスを取って走りのポテンシャル高めてゆく」ことに尽きる。
そしてベストマッチングした際は、アクセルをほんの少し触っただけで軽く軽く蝶が舞うように軽やかに車が疾走する。それは今まで味わったことがない未知なる体感。車がロボットのごとく、ひとつの意思を持ったように勝手に前に進んでゆく。だから、「不思議だ」「気持悪い」と表現される方も居るが腕に覚えのある方であればあるほど「快感」と叫びたくなる現象。
この文章を読んで「本当かな」「意味が解らない」と感じたとしても不思議ではない。体験して初めて解っていただける感覚なのだから・・・



2011/11/01

今年も残り2ヶ月となりました。
今年は新製品MVSの開発と商品化に向け充実した時間を過ごしてきました関係で月日の流れが特別に早く感じてしまいます。3月の大震災から7ケ月間が瞬くまに過ぎ去り、日増しに寒さも強まってきているので被災された方々に思いを寄せることが更に多くなってきました。被災された方々が1日も早く普通の生活に戻れることを願ってやみません。

世の中には、色々な方が居て、この間もMTオイルを交換に訪れた方が「今までHAYATE轟を使用してきたが、今回はGEAR2轟に交換して欲しい」と言ってきました。「エッ!これから寒くなる時期を過ごす訳だから、硬い粘度から柔らかい粘度に変更するなら解るけど、真逆の選択だよね」と一応アドバイスしました。すると「寒い時期に硬い粘度でどう変わるかのを試してみたい」と言う事なので本人の強い意思を尊重しました。
ひと昔前のシングルグレードでも冬は柔らかい粘度で夏は硬い粘度に変えるのがメンテナンスの基本です。どうしてマルチグレードオイルが開発されたのかなんてことも通用しないし、作り手の私の直接アドバイスも聞いてくれない。
そんな常識が通用しない、年に数回はこんな経験をします。
また、今年の異常に熱い時期を5W-30で過ごしてきた方が同様に「10W-50に交換したい」などと言ってくるので唖然としてしまいます。これは、ほんの一例ですが、作り手の思いがそのまま使い手に伝わらないケースに遭遇することを今までも何度も経験してきていますが本当に難しい問題です。

弊社のオンラインショップで弊社製品を購入してくださる方々に、MVS全商品を通信販売したい気持は強いのですが、実際に装着してみてドライバーが喜ぶ効果を確認する商品ですので通信販売に踏み切れません。先に述べた常識破りの方々も、ほんの少数ですが存在するので、どんな誤った使い方をされるか検討が付きません。
これも例え話をすると、レースチューニングでは細い排気菅、中間の太さの排気菅、太い排気菅の3種類を製作して、順番に試してみて一番良い結果の排気管を採用するが、残りの二つの排気管は廃却の運命を辿る。例え、それが1本20万円以上と、どんなに高価であっても・・・。

MVSの場合は、沢山のアイテムの中から数種類を選んで装着して結果を見て、その結果から判断して、取り外したり、移動したり、追加したりしながら次第に好みの性能を導きだしてゆくのが正解です。これが本来の正しいチューニング手順と呼べる。弊社に訪れMVS試着を体験された方であれば理解できたと思うが、
1回目の試着、
変更して2回目の試着、
更に要望を盛り込んだ3回目の試着で、初めて多くの方が絶賛してくれる。勿論、1回目の試着で良い結果が得られて喜んで購入される方も居れば、3回目でも納得できなくて5回目の試着で納得される方も居る。

歯医者や弁護士などにお世話になれば解るように技術料は時間で計算されて請求され、ある意味では品物よりも高価になるケースも多い。
MVS試着を5回も繰り返せば、それなりの手間暇が掛かる訳だが
「結果が出ない物にお金の請求は出来ない」が私の信念なので、気軽に来社されて、お試しください。
技術指導しないと施工店として認められないので急に沢山の施工店は出来ません。
そんな事情でも興味を持った方々からの、問い合わせも増えつつあるので、効果の出易い黄金の組み合わせを模索してきました。
やっと構想もまとまり3種類ほどを組み合わせた「MVS初期セット」を12月初旬頃に発売できるよう準備を進めております。お買い得な価格設定を考えていますので、完成の見通しがついた時点でHPで告知致します。
今、しばらく、お待ち下さい。




2011/10/15

MVSの先行発売開始から早くも1年が経過した。開発は新しい発見の連続で、新発見を製品にフィードバックしたり、装着部位や新アイテムの開発に精力的に取り組んできた。そこで改めに感じたことがある。
◎チューニングとは、単にパーツを交換した、または取り付けただけで満足するものではなく、調律と言う意味の本質が物語るように自分が希望するフィーリングを手に入れる目的でベストセッティングを探求する作業である。

◎エンジンの最終的なセッティングは、あくまでドライバーが希望するフィーリングが得られるかどうかに、全てが掛かっている。最終的な煮詰めは、何度も言うように吸気と排気のバランスを取ることだ。簡単なように思えて難しい作業であるが、コツが掴めれば短時間でベストの吸排気のバランスを探し出すことが可能となってくる。MVS装着でアタックレーシングに訪れて下さった多くの方々が喜んで帰ってゆく姿を見送る時に幸せを感じる。中には毎週のように遠くから足を運んでくださる方も沢山居るので、感謝の気持でいっぱいです。


実例を挙げて話を進めると・・・。多くの方が一度は憧れてスポーツエアークリーナーとマフラー交換を実施する。一度装着してしまえば、どんな結果が得られようとも元に戻す勇気はない。そこに貴重なお金を注ぎ込んだ訳だから、ノーマル仕様よりも、低速トルクが悪化したとしても戻す手間と金が無駄になることを考えると、そのまま使い続けることになる。
真のチューニングであれば当然ながら「ダメだったら元に戻す」ことをする。MVSの真のメリットとは「装着→取り外し→場所やアイテムを変えて再装着」と自由自在に探りができる利点にある。
前にも触れたようにMVSは強力なので、沢山装着してゆくと、どこかでアクセルが重く感じてくる領域に足を踏み入れる。これは吸気効率が極限を超えてしまって排気が追いつかない状態になった時に発生する現象である。
雑誌のテスト記事などでは、この現象が発生すると
「各アイテムが相互に干渉して相性が悪い」と書かれることになる。
私なら、無理にこの状態に追い込んでおいてから、触媒&マフラーにMVSアイテムを装着したり、排気菅を観察してみて「急に細くなっている所、曲がりが急な所を狙ってMVSパワーバンドを巻きつける」
その真の狙いとは、MVS装着によって排気の流れが改善され抜けが良くなれば自然と入り(吸気)効率も向上するため、吸排気のバランスが取れる。バランスが取れると、アクセルを踏み込んだ瞬間から、中高回転まで軽々と一気に吹き上がるように変化する。

MVSパワーバンドの秘密は、吸排気のバランス調整が出来るよう考慮した結果「強さ調整式」を採用したことにある。弱かったら、こんな調整式などという発想は湧いてこない。
すでに販売を開始していますが、更に製品のクオリーティ向上と性能向上を目指して試行錯誤を繰り返しております。これは、すでに発売開始した全商品についても共通しています。
来客された、お客様で色々試して手に入れたノウハウは、速攻でMVS製品に反映してきています。新型車が新しい技術を盛り込んできたり、マイナーチェンジで改善を盛り込んでくる自動車メーカーのスタンスと何等変わりません。技術屋として、そこで満足してしまったら失格だと常々思っていますので、これからも皆様の満足度が少しでも向上し「良かったよ」「凄いね」という声がもっともっと増えるように頑張ってゆきます。


2011/10/01

今回は景気が悪くなると、どんな問い合わせが増えるのかの話をしよう。

工作機械、重機、耕運機、スクーター、オートバイ、自動車など、全てのメカニズムには可動部の潤滑が必要でオイルで満たされたり、オイルポンプでオイルを圧送してメカニズムを保護している。また、可動部分にはグリスを塗ったり定期的にグリアップして磨耗を防止する処置を施す。磨耗や損傷を抑制するために不可欠のオイルや潤滑剤になるのだが、メカニズムに興味を持たない人ほど、その重要性に目を向けない。その結果、人間に例えるなら酸素吸入が必要なほど調子を崩して瀕死の状態で「治りますか?」と問い合わせしてくる。「困った時の神頼み」と同じで「困った時の添加剤頼み」となる。

ネット検索すれば解るように「効いた、効かなかった」という評価は何を基準に表現したり評価しているのか極めて難しい。
例えば「ギヤの入りが悪いので○○○添加剤を添加したが治らなかった」という評価の場合、果たしてクラッチは正常なのか、エンジンの調子はどうなのか、使用しているギヤオイルの粘度や性能はどのくらいのレベルなのか、シフト操作は正しいのか、添加率が正しいのか等を多岐に渡って検証してゆかなくては本当の所は解らない。でも、実際に販売店が確認することは、極めて難しい。

そんな背景を考えると「添加剤を添加した途端にギヤがスコスコ入るようになった」ということは本当は凄いことなんだと認識して欲しい。その見えない裏側には、シンクロ作用を強化したり、高度な潤滑作用によって、ギヤとシャフトのフリクションを低減したりする作用が強く働いている。このように必ず理屈や作用は存在している。ただ、添加して試してみないことには「治るか治らないか?」は私でも解らない。中味の状態がどうなっているかなど誰も解らないし、分解して悪いと思われる部品を新品に交換しても完全に治るかどうか解らないのがミッションなのである。だからこそ、少し高価になってしまっても妥協しないで最高の品物をお客様にお渡ししたいと努力している。

今日も「ブレーキペダルが奥まで入ってしまい何回かペダルを踏むと踏み代が出てくるのだが、D2添加で治りますか?」と、問い合わせが入った。「それは正常な状態ではないので、D2添加でなく修理工場で見てもらった方がいいですよ。ブレーキのエアー抜きなど行わないとダメな状況に思えます」と答えた。この例のように何でも添加剤に頼ろうとする傾向が強い。また、こちらがどんなに丁寧な説明を繰り返しても、こちらの説明を聞き流してしまう方も見受けられる。言葉の意味をきちんと受け止めてくれないと大きな誤解を招く恐れがあるので、いつも注意しながら答えている。

調子を悪くさせないで維持するために、出来るだけ早く信頼できる製品を使用して延命処置を図ることが、費用対効果を考えた場合、重要となってくるし得策でもある。長年に渡るアタック製品愛用者は理解度レベルが高いので、添加剤にしてもX1FSの高性能版を注文してくださる方が多い。その結果、不景気ほどX1FSの販売比率が高まるという予想外の現象が発生している。経済的に厳しい時代に、高価な品物を注文下さいまして改めて、この場をお借りして深くお礼申し上げます。それだけ弊社製品の性能を深く強く信頼してくださる証と私は捉え、これからも一層努力しなければと自分に言い聞かせています。

ここに来て、飛びぬけた燃費を誇る車が次々と新発売されている。その中でフリクションロスを大幅に低減する技術が盛り込まれてきている。フリクションロス低減は今始まった技術ではありません。その技術も含め、車の軽量化や電子スロットル、アイドルストップなど燃費に影響する部分を多岐に渡って見直し新設計を盛り込んでいる結果と捉えて間違いはあるまい。燃焼効率が高まり無駄を省ければ、走りと高燃費の両立が図れる。
このアプローチこそ、弊社では早くから高性能オイル添加剤や高性能オイル、燃料促進剤など、メーカーとは少し異なるアプローチで一歩二歩、時代を先取りして製品を開発してきた。ご存知のように、マシン・バイタル・システムとの併用で、走りの高効率化と操縦安全性の両立を追及していまが、ここにきて高い次元で両立できる環境が整ってきています。

エアコン低圧パイプにMVS施工で多くの方が驚いたり喜んだりと多くの反響を頂いています。X1&X1FSのエアコン添加をこれから検討する方は、X1&X1FSの添加量を20〜25ccと少量にしてMVSを併用されることを私は推奨致します。MVSエアコン専用アイテムの製品開発を行っていますので、もう少しお待ちください。


2011/09/15

ネット上にオイルやチューニンググッツやパーツの体験コメントを書き込んだ場合、見知らぬ第三者から無責任に「フィーリングではなくデータを元に話をしろ」と言われる事がある。
でも、実際はデータを元に話をすれば良いとも言えない。今回は、その理由を順を追って解説してみましょう。


理由その1:データーを正確に取るためには大金と時間が掛かる。
そんなの解っているよと言われそうですが、一般アマチュアの持っている測定器具などで測定しても参考にならないことが多い。きちんとした信頼できる精度を得ようとしたら、日本製の測定器具専門メーカーがベスト選択となってくる事が多い。
例を挙げれば、HORIBA製の排気ガス測定器具を弊社でも導入しているが軽く50〜60万円は投資した。一般の方は費用対効果で買いきれない。
話題の放射線測定器がその良い例である。目に見えない放射線を何とか自分で簡単に測定できないかと多くの人が考えてネットで安い放射線測定器を見つけて購入し測定する。その測定結果に一喜一憂しているが果たして真実は・・・・?
平成23年9月8日に独立法人・国民生活センターが楽天ショッピングにおいて「売れ筋」で上位に掲載されている1万円以上〜10万円未満の放射線測定器9銘柄を比較テストした結果が公表された。9銘柄で一番安い価格は36000円、一番高い銘柄は62000円で中国製を含めた輸入品で、参考にされたのは日本製の588000円の品物であった。放射線測定は単純な測定ではなく放射線測定環境、放射線の種類、放射線濃度の違いなど条件の違いによっても測定結果は大きく左右される。
(詳しくは国民生活センターのHPをよく読んでみてくださると大変参考になります。)

結論を書くと、9銘柄全部が信頼できる測定結果ではないという結果が出ています。

国産で信頼できるHORIBA製で約12万円(今はダンピングもあり実売価格18万円ほどらしい)が比較的購入しやすい製品です。
この例が示すように測定には測定誤差が付き物。私はニスモでもオーテックジャパンでも高価な測定器具を使用してきていますが測定誤差を押さえることは大変難しいことを実感してきています。郵便局の重量測定器やタクシーのメーターでも一定期間を定めて測定誤差が無いかということで定期検査を実施しています。このように購入後も絶えず細心の注意を払って測定誤差を最小限に抑える努力を必要とするのです。


理由その2:エンジンもミッションもいつも同じ性能を保っていなくて変化する。
その日の天候(雨、曇り、快晴)で気圧や気温や湿度は絶えず変化しているがエンジンの出力性能は馬力測定時の修正係数があるように絶えず影響を受けているのです。だから低地の平野と高度が極端に違う平原などでもエンジンは変化している。また季節の違いでも大きく影響を受けている。また前にも書いたように「チューニングアイテムを装着した当日と翌日では大きく違ってくる」ということを知らないといけません。そこで当日に測定して翌日の変化を測定しようとしたら気温が大きく違っていたとしたら、それだけで正確な比較とは言えなくなってしまう。測定も経験していない人は、こんな難しさを知っていないので簡単に「測定結果を出せ」と言ってくるのです。どんな測定も実際に経験すればするほど難しく悩む物なので精度に疑いの出る簡易な測定は意味がないことを知って欲しい。弊社のようなロングライフなエンジンオイルは賞味期限の違いを比較してゆくだけで何年間も必要となる。そうなればエンジンやミッションだって、いつも同じ性能を保っているとは保証できないし実際はそんな手間暇は掛けられないので、交換直後の比較しかできない。そんな実験を一生懸命行っても何の参考にもならない。何も知らない内が一番幸せ者と言えるのではないだろうか。


理由その3:車の運転は全て感覚を頼りに運転している。
これは私が今までも繰り返し解説してきたことで耳にタコが出来るほど唱えてきました。現代はパソコン上でシュミレーションしたりゲーム感覚で何事も可能と考えても決して非難されませんがバーチャルな世界はあくまで創造であって実際の結果ではありません。
弊社の常連さんで機械の設計に携わっている方が悩んでいる問題も「実際の現場を知らない、出向かないで設計するので問題が出易い」と言っていました。私はいつも手を油まみれにして実際に車に触ってオイルやMVSを開発しています。そんな意味でホンダの創立者である故本田宗一郎氏を深く尊敬し少しでも近づくべき目標にして励んでいます。
運転はどこでアクセルを緩める、ブレーキをどこでどのくらいの強さで踏みこむ、曲がり角で、どこでハンドルをどのくらい切る、これらは全て感覚で判断して動作を起こしているので例えば5馬力違ったとしても数字はあまり意味を持ちません。
また、「加速が良くなった」という感覚をデーターで出す場合、アクセル全開で0〜100メートルなどのデーター比較になってしまうが、実際の一般市街地でのアクセル開度は10〜30%(実際は10人十色で大きくバラついている)と非常に少ない。この小さなアクセル開度の時に「あっ違う!」と感じる感覚と同時に違いが解ることが重要となってくる。また自分の愛車はあくまで本人が感じ取らないと他人がどうこう言ってもアクセルの踏み込みクセや運転方法が違ってくるので意味を持たない。
MVSを開発しテストしていて解ったことがある。この違いの解る感覚は「年齢や性別やクルマの知識に関係しない」という法則である。若い方でスポーツカーに乗っていても解らない人も居れば、60代のおばさんでクルマの知識がゼロでも解る方は解る。


更に、元の完成度が高い車は違いが解りにくい。それに加えて、エコ運転でアクセルをあまり踏み込まない方は更に解りにくくなる。その理由は、全ての改善アイテムは、アクセルを踏み込むほど性能差が大きく広がってゆく特性を示すので、本来はその差を楽しむ目的でチューニングを行うからである。アクセルを踏まなければ、ごく僅かな違いの出ている範囲での判断とならざるを得ない。それでも条件さえ整えば「違う」と差が解るケースも出てくるが、差が解りにくくなることは確かなことだ。本当は一番「もったいない」使い方と言える訳だが、そんな人ほど高性能な製品を求めてくる傾向を示す。そこでいつも心の中で叫んでいる言葉は「少し踏みこめば大きく変わるのに・・・。もったいない!」
決して暴走せよと言っていませんので誤解のないように楽しんでくださいね。






2011/09/01

記録的な暑さも峠を過ぎ、朝方の冷え込み、虫の鳴き声の賑やかさに秋の気配が忍び寄ってきた今日この頃です。

今回は私の趣味の話をしましよう。
私の性格として、どんな物にでも好奇心が湧き出ると躊躇せづにトライしてきました。その中でカメラも35ミリ、中判、大判まで手に入れて楽しんできています。今はデジタルカメラや携帯での撮影が主流であるが少し前まではフイルムカメラ全盛であった。古い考え方の人は「やっぱりフイルムでなければ」と薀蓄を語るが若い世代は「やっぱりデジカメが便利だ」と思う方は多い。私は何事も「良い所もあれば悪い所もあるので使い分け」が信条ということで両方を楽しんでいる。

また、写真が趣味とカメラが趣味とでは内容が大きく異なる。古いカメラやレンズをコレクションして、それを部屋に所狭しと飾って悦に浸っている人は、どちらかと言うと写真は二の次である。写真はデジカメで撮ったり、古いライカのレンズをデジカメにドッキングして喜んでいたりする。「写真が趣味」と言っても、内容は多種多様。望遠レンズで野鳥を専門に撮る方、景色を専門に撮る方、富士山ばかりを撮る方、子供や老人など人ばかりを撮る方、路地裏ばかりを撮る方等等、数え上げたらきりがないほど広く深い。

私は昔は8ミリで子供の成長を追いかけていたがビデオカメラが新発売すると当時の給料の3倍掛けて(当時で一式50万円を越えた)購入した。子供の幼稚園の運動会に持っていったが私1人しかいなかった。カメラも大きく、デッキ部は35センチ四方ほどの大きさで重さも約2kgほどあり重かった。現代のビデオカメラを見ると技術の進歩に驚きと畏敬の念を抱く。

旅行が好きなので綺麗な景色や草花を記録したいと自然に写真も始めた。景色を撮った方であれば理解できると思うが、電線や鉄塔が意外と多く構図を決める際に邪魔になる。自然の景色を写真に収める際は、できるだけ人工物を避けたいという意識が働く。道路や標識,自動車なども含まれる。橋は景色やデザインによっては絵になる。一番の問題は、その人工物を構図の中に入れた時に、絵になるか絵を壊すかで決まる。絵になる人工物であれば積極的に構図の一部として取り入れる。

藤澤の部屋の写真も最初の頃は自然の景色が多かった。それまでは道路は出来るだけ避けて構図に入れていなかった。それがHP担当している写真のプロから「この写真は道路標識が写っているのがいいね」と言われ、思わず「どうして?」と聞き返した。(藤澤の部屋の写真で花桃が写っている写真)「奥に標識が写っているので、この道を車で走ってみたくなる」と言われた瞬間、自分の中で今までの想いが一瞬の内に崩れ落ち、新しい考え方が湧き上がってきた。「そうだ、車の話をする部屋なのだから、車が走っている道路を主題に撮ってみよう」とその時、思い立った。それから始まったのが道シリーズとも呼べる写真である。

藤澤の部屋の画像を少しでも楽しんでいただけたら、こんな私の密かな願いが届いた方も居るかもしれません。「俺も、こんな素敵な道を走ってみたい」と思えるような写真を撮ろうと旅行中は常に考えています。しかし、絶景ポイントほど、車を停止させる場所がありません。なかなかUターンも出来なくて泣く泣く通過してしまうケースばかりです。また、田舎の道ですと待っていても車がなかなか来てくれなくて、やっと来たと思えば、軽トラックや営業車のバンだったりします。本当はカッコ良い憧れのスーパーカーなどが理想的ですが、田舎道では宝クジに当るような確率かもしれません。難しいのは、企業のHPですので個人情報の観点から個人が特定できてしまうような改造車は掲載できませんので苦労もあります。

こんな様々な裏事情を抱えながら藤澤の部屋にお越しくださる皆様方に少しでも喜んで頂けるよう頑張ってゆきますので今後共、期待半分で見に来てください。




2011/08/15

8月14日から17日まで、お盆休み、長野県方面(栂池公園)に小旅行する予定です。
まだまだMVS開発で新たな発見を続けております。MVSを知ると、その奥深さが解ってくればくるほど、どっぷりと底なし沼のように深みにはまってしまいそうです。
お客様から「自転車に使ったら良かったよ」
「ゴルフクラブのシャフトにパワープレートを貼ったら凄く良かったよ」
と色々な報告が来ています。
ゴルフクラブは「自分のスイングに合っていない柔らかいシャフトのドライバーが一番解り易いそうです。パワープレート又はパワーシートをグリップのすぐ下の所のシャフトに1枚貼って練習場で球を打てば、すぐに解る」そうです。雨の日にカッパを着こんで体が回らない時は、シャフトの先端が良いそうです。ゴルフの好きな方は試してみてください。私も盆休みに時間が取れたら試し打ちに行って検証する予定です。
ゴルフクラブのシャフトはカーボンシャフトが主流なので、釣竿にも応用できそう。先調子、中調子、手元調子が簡単に調整できそうに思えます。丁度、フライを自作する釣りマニアさんが来客されたので、早速試してみました。すると「ほんとだ、川巾によって竿の硬さを変えることが出来るのが理想的」と言うので、実際に川で試してみると言っていました。
この他にも「ラジコンのモーターとバッテリーにパワーシートを貼ったら良かったよ」「パソコンとノートパソコンにパワーシートを貼ったら良かったよ」と、沢山の報告が寄せられてきています。このように応用は無限と言えるほど広範囲に渡って効果が得られそうです。
全ては好奇心から始まるので、是非、一度色々と試してみて下さい。「MVS類似の商品を試したことはあるけれど効果は無かった」と反論する方も中には居るでしょうが、あくまで類似であってMVSではありません。性能は見ただけでも手に取っただけでも解りません。MVSの最大の長所は、装着や取り外しがワンタッチで手軽に行える点が最大のポイント。例えば、サーキットでテストする場合を想定してもピットインしたら数十秒で装着できれば短いテスト走行時間でも容易に各種テストが可能となります。はっきりと効果が解らない場合は、装着=取り外し=装着を繰り返すことにより、差をハッキリと確認できることでしょう。一般的には、アーシングを施した。バッテリーアイテムを取り付けた。等と、次々とアイテムを装着し、凄い状態となっている車を見かけます。万が一の、事故や不具合発生に見舞われると、どれがトラブル原因となっているか整備担当者なら必ず疑いの目を向けることでしょう。そんな場合もMVSなら短時間でサッと取り外せるので、原因究明の邪魔をしません。勿論、MVS装着によって不具合は発生しません。


2011/08/01

MVSの雑誌テストが実施され記事となって掲載されました。

ROADSTER BROS(ロードスターブロス)
VoL.02 発行日:2011年7月12日 発行所:モーターマガジン社
127ページ カラー1ページ

CarGoodsMagazine(カーグッズマガジン)
2011.9月号 発行日:2011年7月16日 発行所:(株)クロシマ・プロダクツ
46ページ カラー1/2ページ

REV SPEED 9月号 発行日:2011年7月26日 発行所:株式会社三栄書房
120ページ カラー1ページ

ロードスターブロスは記事を書いている担当者が所有している古いロードスター(型式NA8)でテストされた。製品の紹介記事は嬉しいが多くの読者が感じられたようにインプレッションの記事がほんの少しだけだったのが残念だ。各ステップ毎の変化や感想を知りたいと思うのが人情ではなかろうか。但し、MVSを初めて知る方はMVSアイテムの写真が沢山掲載されているのを見れば、システムと呼んでいる意味が理解できたと思う。各種MVS製品が掲載されているが、それでもシステムのほんの一部である。しかし、何でも沢山装着すれば良いのではなく装着場所や装着アイテムを選択して、一番効果的な結果を探ってゆく製品なのである。ここがマニアックな車好きに愛されるestremo
製品の特徴なのかもしれない。車に詳しくない初心者ほど「難しい!」と捉えるが、装着や取り外しは超簡単なので、実際はそれほど難しくないのだが・・・。

カーグッズマガジン誌の表紙にもMVSバッテリーパワーリング・パープルのカラー写真が掲載されていますが、あまりにも商品が小さいために気をつけて探さないと見つかりません(笑)。今現在のトレンドは「省エネ」ということで「くるまの省エネ計画」という特集で各種アイテムを実際に装着し、1周3kmの市街地コースを選び、H15年式トヨタ サクシード・走行距離58000kmで行っている。この市街地コースは、アップダウンのある郊外の一般道路で交通量の少ない時間帯に、メーター上制限速度+10km/hを上限として平均時速30km/hで、各アイテム毎に4周(52km)走行して満タン法で計測した燃費数値が掲載されている。弊社は製品を送っただけで、どのようなテスト方法で行われるか一切知らされていなかったが、極めて的を得たテスト方法と言える。

このようなテスト法でも当然ながら(気温の変動、水温・油温・各部動力伝達装置の温度変化)交通状況の変化(遅い車に引っ掛かる他)、空気圧の変化、風向きや風速の変化等、複数の要因で誤差は生じてくる。しかしながら、メーカーの実施しているカタログ掲載の燃費測定は、あくまでも同一条件で行うための燃費結果であり、実際の走行燃費とは大きく異なることから、その数値がどこまで実際の燃費の参考燃費に成り得るかを考えた場合、多少の誤差があるとはしても、一つの目安になることは間違いない。結果の数値からアバウトプラスマイナス10%を見込んで判断すれば良い。
また、私が何度も言っているように製品の特徴は様々で、次のような特性に分けられる。
1:装着後、すぐに効果を発揮するが次第に低下してゆく特性の製品。
2:装着直後よりも翌日、翌々日と日数の経過と共に得られる効果は上昇を続けてゆき、上昇した効果のまま長期間に渡って持続する製品。
3:装着後得られた効果は、そのまま変わらず継続する製品。
4:装着後が最大効果で使用時間や使用年月により経年劣化してゆく製品。
MVSも含め弊社の製品開発は全て「項目2」に適合するように開発される。
また、結果的に大幅な燃費向上という結果が得られているが添加剤にしてもオイルにしても燃費を気にしないで気持ちよく走った結果、好燃費をマーク出来ればというのが弊社のコンセプトである。「あまりにも気持良く走ってしまったので燃費は変わらなかった」という方も多く存在する。

レブスピードの結果を読んで「こんなもんなのか?」と思われた方も多いのではないでしょうか? 少しだけ裏事情の話を書くと、取材の電話の話では「MVSのテストをするために富士スピードウェイ・ショートコースを2時間借り切った」という話から始まった。そこでMVS満載のテストカー2台(プリウス社用車と常連客のRX−8)と、各種MVSアイテムを準備して待ち合わせの富士に出向いた。 ところが実際に富士に行ってみると、各種取材やメニューを消化する中の一部として行われると話は大きく変わっていた。(雑誌取材では、いつものことだが・・・。また、電話連絡をくれた担当者とは違った人が来ていた。)
ドライバーの山路選手が最初のノーマル状態に乗り(午前10時過ぎ)、その後、山路選手はドライビングスクールの教師として数時間のテスト走行を行っていた。 MVSを下回りのサスペンションに装着して待機していたが、13時からの走行枠に間に合わなければ次の走行枠…。と予定が二転三転して15時からという時間も遅れに遅れて16時頃にテスト開始となった。
ノーマル状態での指摘されていたポイントも、装着後のインプレには出て来なかったのも事実…。 約5時間近く経過していたのと(1時間違えば路面温度はかなり変化してしまう)、恐らく違う車で数時間に渡ってドライビングスクルーを行っていれば数値(タイム)だけ見ても条件はあまりにも変化しているし、感覚もどこまで比較できるか疑問である。更に1周35秒後半で周回できてしまうショートサーキット(因みに筑波サーキットであれば約4倍の周回時間)という悪条件ばかり重なっていたことは紙面では一切語られていない。

サーキット走行やレースに参加している方々から良い結果が報告されているので、勝負の世界では効果的な物ほど出来るならライバルに知られたくないと隠すことが常識であるから、中途半端な結果で逆に良かったのかもしれない。全員がMVSを装着してきたら困ってしまう。

上記3誌を読みそこなった方々もおられると思うので、HP・MVSの項目にアップする予定なので暫くお待ち頂きたい。



2011/07/15

暑中お見舞い申し上げます。
近年になって異常気象は日々の暮らしを脅かすようになってきた。ついこの間も埼玉県で6月の最高気温の新記録を更新した。今年の夏も暑い暑い夏になりそうな雰囲気に満ちている。

私も6月29日に山梨県の甘利山にレンゲツツジを見るためにプリウスで登った。プリウスには水温計が装備されていないので、トラストタッチを装着して水温を表示、96度以上になったら警告音で知らせる設定になっている。標高は1700メートルと比較的に高い山であるが1200メートルほど登った時に水温は96度を越えて警告音が鳴りっ放しになった。そのまま登ってゆくと98度まで達した。そこで少しだけアクセルを緩めると再び95度まで落ちてゆく。水温計が装着してあればこそ水温上昇が手に取るように把握できるので車好きには便利なアイテムである。車をただの下駄代わりと愛情を注がないで、純正仕様のままで登っていたら水温上昇は解らないし、最後の最後でオーバーヒートが発生して慌てることが目に浮かんでくる。
ここで次のようなことが頭に浮かんできた。自動車メーカーの開発テストで、どこまで暑い気温を想定して開発テストを繰り返しているのか?という点である。勿論、暑い外国に輸出する場合は、熱帯地域仕様で輸出される。
でも年々最高気温も平均気温も上昇を続けていて想定外の高温が日常的に襲ってきているのだ。そのために早くも熱中症で多くの方が死亡したと言うニュースが流れている。車だってこの猛烈な暑さの中で熱中症(笑)になってもおかしくない。その一番の原因はエコオイルという柔らかい低粘度オイルの普及が悪さをすると私は考えている。一度、世の中の流れが「低粘度=エコオイル}という図式で固まってしまうと覆すのが大変になる。この記録的な暑い夏を無事に乗り切るためには「今までより10番固い粘度のオイルに交換してみることを私は提案したい。単純にエンジンの暑さ対策である。そして低粘度オイルの呪縛から一度逃れてみてはいかがでしょうか。
低粘度オイルで仮に多少の燃費を稼いでも、エンジンに大きなダメージを負ったら、やがて燃費悪化に作用してくると共に、最悪のケースではトラブルに直結すると思われる。万が一、そんな事態に遭遇したら少しばかり燃費で節約出来たと有頂天になっていても多大な出費で大きな損失を蒙ることに繋がる。こんなことは誰も教えてくれない。
低粘度オイル=低燃費 エンジンはこんな単純な方程式で動いていません。記録的な暑さから愛車を守るために今まで30番粘度を使用してきた車なら、35番か40番にオイル粘度を上げてみることを提案します。気温が上昇すれば、吸気温は上昇し、水温も上昇し、油温も上昇してゆきます。更にエアコン使用で負荷も増大する訳ですからエンジンの負担も増えてゆきます。更に追い討ちを掛けるのは、吸気温上昇によって発生する馬力は自然と低下してゆくことです。その理由は、吸いこまれる吸気量が同一でも暑さによって膨張した空気中の酸素濃度が低下するため爆発力が低下するからです。エンジンの力不足を感じ取った人は「オイルがタレた」と勘違いして問い合わせしてきます。エンジンの力不足を感じ取れば無意識の内にアクセルを深く踏み込んでいるので燃費は悪化するでしょう。
長年に渡って車業界に携わり、オイル開発をしている私でさえ、愛車のオイルを選ぶ際は「どのオイルにしようかな?」と迷います。それは楽しい時間でもあるのです。ベストチョイスは粘度、グレード、オイル名(例:ZEROにしようかSPORTSにするか、AZにするか?)で異なってくるので何度か試して到達するのが普通です。それだけオイル選びの奥は深い。

2011/07/01

お陰様で今月もMVSは大好評でした。この場を借りて厚くお礼申し上げます。

装着された方の何人かは”愛車のどこに装着したら良いのか”を朝晩考えてから毎週会社に顔を出して「あそこに付けてみたいんだけど・・・」と切り出してくる。「さっそくやってみようか」と装着し「じゃあ試運転してみてください」と工場から送り出す。すると10〜20分間の試運転を終わり戻ってくる。戻ってきて車から降りてくる時の顔の表情を観察すると結果は聞かなくても伝わってくる。自分の期待した結果が得られた時の顔の表情は、笑顔と共に生き生きとして輝いているからだ。
前回にMVSについて幾つかのポイントを書きましたが、装着する前に頭で色々と考えた結果と実際に得られた結果は必ずしも一致しないので悩まされます。
例えば、ラジエターに装着するアイテムは、アッパーホースに2個装着が最善の結果が得られましたが、アッパーホースはエンジンで熱せられた熱い冷却水が出てくる場所です。頭で考えた場合は冷却水がエンジンに吸い込まれる直前のロアーホースが効果的ではないかと思えて来るのですが・・・



いずれ、技術的見解がお伝えできる日が来るかと思います。
その後のお客様からの報告を元に探った結果、エアコンの低圧パイプにパワーシールを貼り付けることで良い結果が得られたようです。これも頭で考えた場合は、高圧側パイプの方がより良い結果が得られそうに思えてしまうのですが得られた結果は違っていました。この二つの結果が示しているように「あまりにも小手先だけで物事を考えてはいけませんよ」と叱責されているように感じてしまいます。
レーシングメカニックの時の経験でも同じことを沢山経験してきました。人より一歩先を行くためには人と同じ思考回路で同じ事を行っても勝負には勝てません。人が考え付かない新しい発想で新しい事に挑戦していくことで新しい領域に一歩足を踏み込める。MVS開発に於いても何等変わりがないことを痛感させられている今日この頃です。
私の中では新しいアイテムを完成させるのが最高の生きがいに繋がっていきます。完成してしまえば次の開発に向けて全力を傾注する。この繰り返しですが、産みの苦しみは、かえって楽しい時間でもあります。
ラジエターホースに装着するアイテムの開発に於いても・・・
第一試作品:チェーン方式
第二試作品:チタンブレスレット改造品
第三試作品:パンチングプレート加工品
第四試作品:アルミ板加工品(断面オーム形状)
これらの試作品を経て、製品版の第一次チタンプレス成型品がようやく完成した所です。金型を製作して純チタンプレートをプレスで押して成型して陽極酸化処理した後でプラズマでMVSロゴ文字を入れ、色は明るいスカイブルーに処理しました。
しかし、実際に完成してみると、純チタンと言えども、板厚1.5mmではアルミと違って、固過ぎて簡単には直径の変更が出来ないことが解りました。金型で成型した際に固い性質に変化してしまうようです。ラジエターホース直径は車種により異なり、36mmくらいから42mmmまで色々とあるので、このホース外形の違いを簡単な方法でカバーできなければなりません。できるだけ、タイラップなどで固定することをしないでワンタッチで直径変更、ワンタッチで装着できる方式を考案してきましたが、最後の最後の製品化で想定外の結果となり、次の対策を盛り込まなければなりません。製品として発売された際には皆様には、こんな裏話は何の関係もありませんが「良かったよ」という一言が開発の苦労を吹き飛ばしてくれます。ラジエターホース用開発まで早くも4ヶ月以上を費やしてきましたが、後1〜2ヶ月で完成予定です。多分、完成したとしても次のステップアップを図るためのアイデアを練り上げることは間違いないでしょう。





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