●サイドターンに有効ですか?
ジムカーナのサイドターンはリヤブレーキを瞬間的にロックさせて車の姿勢変化のきっかけを作るテクニックです。それに対して、D1の効果は、ロックしないでブレーキを効くようにする特性を持っています。通常はこの特性が活かされるのですが、サイドターンではD1を使うメリットはありません。むしろ逆効果です。
●カーボンパッドに使用出来ますか?
D1とカーボンの二つの成分が作用する関係で微妙に効きの変化が出ることがあります。D1の特殊皮膜の上にカーボン皮膜が乗ると少し滑りを感じる場合があります。もちろんほんの僅かですから敏感な人や、パッドのメーカーなどにより感じる場合と感じない場合があります。使用に関しては問題ありません。
●塗布してすぐ効果がなくなりますが?
大きく二つの理由が考えられます。一つは競技専用パッドや、ドイツ車の純正採用パッドのような攻撃性が強いパッドを使用したことにより、ローター表面を激しく削ぎ落とされてしまう場合。もう一つは塗布回数が少なくコーティング皮膜層の形成が不十分なため、早く剥離してしまう場合が考えられます。頻繁に塗布を行い、コーティング層を常に完全にしておくようにして下さい。
●スリットローターに使用出来ますか?
スリットの役目は炭化したパッド表面を削り取り、常に新しいパッド表面を出す役目をしています。穴あきローターも同様な役目と、プラス放熱効果を目的としています。こうしたローターの場合でも、D1の炭化防止効果との相乗効果で、より一層の効果を発揮します。
●D2の体感効果は?
初期応答性に優れたダイレクトなブレーキフィールに変化します。ブレーキの強弱が強弱としてブレーキピストンに伝わります。つまり圧力の伝達効率が高まったことを意味します。レポートの言葉を借りれば「自分の足でキャリパーのピストンを押しているようだ」とか「メッシュのホースに交換したみたい」という感じ方をされる筈です。結果として、制動距離は確実に短縮されます。
●クラッチ添加によるメリットは?
車や人によって多少の効果の違いがありますが、要約すると次のような改善効果が期待できます。
1. 半クラッチの位置がハッキリするので半クラッチがやりやすい。
2. 素早いシフトチェンジにもクラッチが付いてくる。
3. クラッチの切れが良くなる。
4.クラッチを踏むと変な音がしていたのが直る。
5.フルードの汚れが少なくなる。
●効果の持続はどのくらい?
フルード交換をしなければ3〜4年間は持続しますが、ブレーキフルードは吸湿性が強く劣化するので新車で3年、その後は2年で交換しましょう。車検等でブレーキ・フルードを新品に交換した時、D2が無くなった時の落ち込みを感じる筈です。交換したフルードには当然D2は入っていませんので再添加して下さい。
●思ったほど効かないのですが?
理由は二つ考えられます。1.添加量が少ない場合。2.添加してからの時間が経過していない場合です。早く効く車だと添加して10分で効果が分かる場合もありますが、構造の違いで、一週間経過してようやく効いてくる車もあります。少なくとも1週間経過しても効きが弱いときは20〜50cc抜いてから同量を添加することで強い効果を期待できます。追加する最大限度量は100ccと考えてください。添加量も充分で時間も経過している場合はそのまま使ってみてください。次回の車検でフルードを新品に交換した際に、効かないと思っていたD2の効果を実感されることでしょう。効果が徐々に現れる場合、体感がしずらいのでこのようなケースも発生します。
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