6:マシンバイタル・コンセプト
オイル添加剤、高性能オイル、MVS、どれもマシンバイタルコンセプトに沿って開発してきた。車には普段の運転では気が付くことがない潜在性能が沢山隠れている。それは、抵抗や冷却損失、吸入・排気損失などが邪魔をして大きくスポイルされて表に表れてこない。この無駄に捨てている大きな潜在性能を無理なく引き出して走りの性能に役立てることにより、見違えるような走行性能に変えることができる。部品交換することよりも技術的に奥深いことから、自動車のメカニズムや作用を深く理解していないと理解することが難しい。中には「添加剤」という言葉だけ聞いて「オイルのバランスを崩す」と拒否反応を示す場合も見受ける。自動車にとって「高度な潤滑」は寿命延長と共に走行性能を大幅に高めてくれるということが私の技術屋としての結論である。

6:1 LX添加。
プリウスの冷却は1:エンジンの冷却、2:パワーコントロールユニットの2系統に分かれている。通常のラジエター冷却水は7.2L、パワーコントロールユニットは2.1Lの容量なので、エンジン側に300ccとユニット側に200ccを添加して様子を見ることにした。LX添加時点の頃は、トラストタッチ未装着だったために、水温の把握が出来なかったため、LX添加による水温上昇の変化は確認できなかった。また、プリウスはモーターが主役であるためにLX添加による走行性能の変化も体感上では確認できなかった。
その後、MVS開発が進み、最近になってラジエターホースに巻き付けるMVS試作品をテストを兼ねてホース各部に3箇所装着してみた所、エンジンが元気に感じるようになり、外気温9℃での走行でも今までに無い高燃費をマークすることが出来た。エンジン音も更に静かになりスピード感は更に感じにくくなったので効果があると判断できる。
新商品MVSの開発はプリウスでも行ってきた。その結論を先に述べると、プリウス(HV)でもあらゆる面で有効であることが確認できた。今後、MVS効果については詳しく解説する予定をしている。